続いてマーケティングとブランドマーケティングの「目指すゴール」の違いです。


⑥目指すゴールの違い

1.マーケティング:
「どうすれば最高の(あるいは最安の)製品が作れるだろうか?」


2.ブランディング:
「どうすれば、顧客にとって最愛のブランドになれるだろうか?」

 

「最高の製品」や「最安の製品」を目指すことは、開発者の心構えとしては素晴らしいが、大きなデメリットが存在ことも念頭に置いておかなければなりません。

 

「最高の製品」や「最安の製品」は、残念ながら同一市場に一つしか存在しません。そして競合各社が「最高」や「最安」を目指せば、商品は同質化が進む上に、その延長線上には「過剰品質」の罠が待ち受けることになります。

 

さらに致命的なのは「最高」や「最安」という考え方は「競合商品と比べた」視点であり「生活者のニーズや感情」から逆算した視点でないことです。そこには、生活者の視点を置き去りにしたままの「企業都合」が透けて見えます。

 

ブランディングが目指すのは、あくまで「最高」でも「最安」でもなく(もちろんあれば望ましいが)、生活者から見て感情移入が伴った「最愛」のブランドのことです。

 

次回は、「マーケティングとブランドマーケティングの違い⑦:「ビジネス成果」についてお話させて頂きます。
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