続いてマーケティングとブランドマーケティングの「生活者の捉え方」の違いです。


②生活者の捉え方の違い

1.マーケティング:
「ほかの商品より優れていることを理解させれば、生活者は自社商品を買うものだ」

2.ブランディング:
「生活者は商品の優位性だけでなく、好き嫌いの直感や感情で商品を選ぶこともある」

 

当たり前のことだが、生活者はコンピューターではない。感情を持った人間だ。そして人間である以上、単なるスペック比較や実利的な価値だけでブランドを選んでいるわけではありません。

 

わかりやすい例がハーレーダビッドソンです。

ハーレーダビッドソンは、必ずしも燃費が良いとは言えない。しかも大型バイクであることから、コンパクトなバイクと比べて保管の場所を取る。更には、エンジン音も大きい上、価格も高い。単なる「スペック」や「実利的な価値」では、日本のオートバイとは比較にならない不便さだ。

 

そうであるにも関わらず、ハーレーダビッドソンには熱狂的なファンが存在し、そのほとんどは指名買いである。

ある説によれば、人の行動を駆り立てるのは「感情」「損得」、そして最後が「論理」という順番だそうです。

ハーレーダビッドソンの例は、人間が感情の生き物だということを教えてくれています。

 

大切なことなので繰り返すが、生活者は感情を持った人間だ。そして人間である以上、単なるスペック比較や実利的な価値だけでブランドを選んでいるわけではないということです。

 

ことブランドマーケティングにおいては「生活者は商品の優位性だけでなく、好き嫌いの直感や感情で商品を選ぶ」という認識が重要です。

 

これらについては、以下記事で詳しく解説している。この解説をお読みいただければ、生活者が求めている価値は、必ずしも「実利的な価値だけではない」ことがわかるはずです。

 

次回は、「マーケティングとブランドマーケティングの違い③:「市場の捉え方」についてお話させて頂きます。
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