東京の公共交通機関というといろいろあり過ぎて混乱しますが、今回は地下鉄の話題を。

 

9月15日深夜の「タモリ俱楽部」という番組で、都営地下鉄の路線図について特集していました。

 

 

2001年から現行の路線図が使われているそうで、以前のものに比べてわかりやすくはなっています。

 

 

東京の地下鉄には、東京メトロと都営地下鉄があり、運営は別です。

 

東京メトロは、「東京地下鉄株式会社」という会社が運営しており、都営地下鉄は都が運営しています。

 

東京都民でもなぜ統合しないのかよくわかっていない人も多いでしょう。

 

東京都地下鉄の路線図には、両者が混在して記載されていますが、別物なので、運賃もそれぞれに支払う必要があります。

 

 

 

運賃は基本的に、東京メトロは安め、都営地下鉄は高めです。

 

何度も都営に乗っていると、驚くほど出費がかさんで困ってしまいます。

 

そんな都営地下鉄によく乗る日は、一日乗車券を利用してみると良いでしょう。

 

通常の一日乗車券は、「都営まるごときっぷ」と呼ばれ、料金は大人700円です。

 

都営地下鉄のほか、都バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーにも乗り放題です。

 

しかし、都営地下鉄しか乗らない、ということであれば、期間限定で、もっとお得な乗車券も存在します。

 

それが、「都営地下鉄ワンデーパス」と呼ばれるものです。

 

これは都営地下鉄に限り乗り放題になるもので、大人500円です。

 

ICを使うと267円になる区間というものがありますが、そこを往復するだけで元が取れる計算になります。

 

また、都営地下鉄ですので、都営地下鉄の駅であれば都内に限りません。

 

都営地下鉄「本八幡」駅は千葉県内ですが、都営地下鉄の駅ですので乗り放題の対象です。

 

(今のところ、都営地下鉄の駅で都外なのは本八幡のみのようです。)

 

 

 

売り出されているのは期間限定であり、たとえば2017年秋のワンデーパスは、

 

9月16日(土)から11月23日(木・祝)までの土曜日、日曜日及び祝日

 

となっています。

 

そう、土日祝しか利用できないのがネックですね。

 

平日に乗り放題を利用したい場合は「まるごときっぷ」を購入する必要があります。

 

 

 

他の注意点としては、前売りは行っていないので、当日に駅の券売機で購入する必要があります。

 

また、すべての駅で購入できるわけではなく、

 

押上、目黒、白金台、白金高輪、新宿線新宿の各駅を除く

 

となっています。

 

押上や目黒、新宿というのはメジャーな駅なので、そこで購入できないというのも解せませんね。

 

 

あとは、相互乗り入れしている路線にそのまま乗り入れる場合は、当然のことながら、その路線の運賃を下車時に清算する必要があります。

 

たとえば、都営浅草線と京急本線は相互乗り入れしているので、都営浅草線に乗って、泉岳寺駅より先の品川や京急蒲田などに行く場合は、京急側の運賃を差額で支払います。

 

駅員のいる改札を通り、そこで支払います。

 

その場合は、支払いにICを使うことはできますが、IC料金ではなく通常の料金となってしまいます。

 

たとえば、泉岳寺~京急蒲田間は、IC料金では195円ですが、都営の一日乗車券を使って乗ってきた場合は、200円となってしまいますので、ご注意ください。

 

 

 

まあいろいろ言ってきましたが、まるごときっぷ及びワンデーパスは、使い方によっては非常にお得ですよ。

 

筆者は、10年ほど前、一日乗車券の存在を知らずに普通に一回一回支払っていたら、余裕で1,000円を超えてしまいました。

 

のちに存在を知って愕然とした覚えがあります。

 

今日は都営に乗る機会が多くなりそうだ、という日があれば、一日乗車券の利用を検討してみてくださいね。