さよなら、ヒギンズ先生
英国生活も14週目が終わりました!前回の更新でアクセスが増えて、とてもびっくりしています。日本から海外在住の方まで幅広く読んで頂き、ありがとうございます(^^)今日は語学学校のことについて書きます。2か月間お世話になった先生が、学校を辞めてしまうとのことでしょんぼりしています。この先生のおかげで私の英語力はだいぶ伸びました。私は彼のことを「ヒギンズ先生」と呼んでいます。ヒギンズ先生はMr.ビーンに似ている40代、奥さんは中国人です。<ヒギンズ先生のここがすごい>1. 日本語訛りのを発音を「毎回」訂正2. 予習復習をしないと授業についていけない3. 内容がアカデミック一般英語のクラスでここまできちんと指導してくれる先生は、彼が初めてでした。1.と2.は本当にきつかったです。毎日泣きそうになりながら帰っていました。「発音が悪いと通じない」というのを肌で実感して、悔しい思いをしました。「L」「R」の発音を毎回毎回直されるので、いつも冷や汗をかいていました。3.については「正義」、「平等」や「物質主義」などについて自分の意見を求められました。こういう抽象的な議論をするのが好きなので、楽しかったです。なんで彼が「ヒギンズ先生」なのかというと、オードリー・ヘップバーン主演のミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』に出てくるヒギンズ先生ばりに厳しかったからです。『マイ・フェア・レディ』はロンドンが舞台で、オードリーのコックニー訛り(労働者階級の「品のない」言葉)を、音声学が専門のヒギンズ先生が矯正していき、本物のレディに育てるというお話です。あらゆる手段を用いてオードリーの発音を矯正するヒギンズ先生はまさに彼そのものです。ある日「ヒギンズ先生に似てますね」と指摘したら、彼は嬉しそうにしていました。「My Fair Lady Pronunciation」https://www.youtube.com/watch?v=MJr9SSJKkIIヒギンズ先生とはシェイクスピアやジェーン・オースティン、ブロンテ姉妹の文学からシャーロック・ホームズまで話しました。「『高慢と偏見』でエリザベスがダーシーと結婚したのは、彼の財産に惹かれたからだ」という感想は違うんじゃないかなーとみんなで突っ込んだりしました。イギリスで古典的な英文学の話をできたのは彼が初めてだったので、本当にうれしかったです。生徒ひとりひとりにも敬意を払ってくれて、きめこまやかな気遣いをしてくれました。「シャイな女の子がいるから、cheekyが気にかけてあげてね」と言われたこともあります。彼のおかげでクラスメイトとも信頼関係を築くことができました。ヒギンズ先生は、学校を辞めて、日本か韓国で働くらしいですww 日本で再会できたらうれしいな(^^) ありがとう、ヒギンズ先生。Best wishes for your new life,Professor Higgins.