注)ドラマ「将軍」ネタバレ少しあり

 

 

 散りぬべき  時知りてこそ  花は花なり  人は人なり  細川ガラシャ

 

 ビジネス情報誌「FACTA」最新号の記事『川勝静岡県知事去っても「リニア」は動かず』は、この細川ガラシャの辞世の句と自決の話から始まります。前静岡県知事・川勝氏は、県議会に辞表を提出後に記者に心境を問われ、この句を読みあげたそうです。

 

私はちょうど米国ドラマ「将軍」を見始めていたところで、安針の通訳・毬子様(細川ガラシャがモデル)の最期がネタバレしてしまいがっかり。その後一気に見てしまいました。

 

それにしましても、当時の武士とその家族は、なんと潔よく死を受け入れたのでしょう。自決は容認できませぬが、女子である毬子様は桜の花と重なります。然れど、散ってはほしくございませんでした… 🌸

 

当世の政治家は散っても現れるので対照的です。


先述の川勝氏の引き際は、細川ガラシャの句とも散りゆく花とも重なりませんが、この方を遠くから見ていますと、ことリニア問題に関しては、他のどの方よりも華がおありであったようにお見受けします。大井川の水と住民の暮らし、南アルプスの自然を守ろうとなさる原点は、幼少時に農村で育まれた土地を大切にする御心ではなかったかと察します。ゆえに富士のふもと自然豊かな静岡県での人気は高く、四期も知事に選ばれたことは頷けます。然れど十五年もの長きにわたり、県のトップに立ち続けることは、そう容易なことではございません。辞職の要因となられた失言は、お疲れのあまりのことなのでしょうか。

 

FACTAによりますと、リニア工事は大井川の水の問題のみならず、他県の工事地区にも問題山積で、川勝氏が去ったところで問題が解決したわけではなさそうです。

 

サーチ【ご参考】

リニアの遅れは静岡だけのせい?…(川勝知事現地視察の様子)/東京新聞

大井川とリニア/大井川の水問題ってなに?/静岡新聞

 

富士のふもと 水枯れることなきよう 慈しみと平安を望みまする富士山

 

 

いつの時代であろうとも、住民を守るということは、首長が何よりも優先すべき、大切な使命であることには変わりはありません。

 

5か月前に能登半島大地震が起こり、被災者の方々は今もなおお辛いご状況に置かれております。明日は我が身のこととしても胸が痛みます。

 

大震災や大洪水がいつどこに起きてもおかしくない日本であり、地方分権でありますので、トップである首長は、その土地ゆえの災害の危険性を熟慮した上で防災・復興の対策を備えて然るべきで、豊富な知見ある人材も必要不可欠です。優秀な専門家の方々と信頼関係を築ける度量、国に対しても迅速に要請ができる判断力と行動力も必要です。

住民の声を分け隔てなく広く聴き、ともに声をあげることができる、なによりも県民の命を守り抜く覚悟があるリーダーであっていただきたいと願います。

 

今年は多くの首長選挙が続きます。

どのような選挙でありましても、政党云々より、候補者ご本人を観て、前職のご経歴、誠実さ、おっしゃることに嘘がなく筋が通っているか、お顔や言動に権力欲がちらついていないか、無駄なハコモノ行政ではないか、人物そのものと、掲げる公約をよく確認し、その人ならではの強みを鑑みた上で、慎重に選びたいと想う昨今です。

 

 

 

それでは好い週末をお過ごしくださいませクローバー
 

 

【おすすめ】

米国ディズニードラマ「将軍」↓

・原作:James Clavell 

・伊豆・網代の漁村が舞台のひとつ(ロケはカナダ)