昨年秋、念願だった「伊豆の長八美術館」を訪れた時の写真をアップいたします。

 

『漆喰(しっくい)と鏝(こて)で、絵を描き、あるいは彫塑(ちょうそ)して彩色するという独自の方法を編み出した 「左官の名工」伊豆の長八(本名・入江長八)』(長八記念館HPより)

 

 


 

 

長八は仏像をいくつも手がけておりますが、どちらも優しいお顔で、人情感溢れ、長八のお人柄が感じられます。

 

 

 

 


お見事ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長八のお道具類

 

 

長八は、江戸ともご縁が深く、東京都台東区の浅草寺観音堂、目黒区の祐天寺など、多くの傑作を手がけております。

 

 

長八に感銘を受けた彫刻の名工・手塚忠四郎の作品も天井に展示されています。

 

 

花を手に持つ天女(手塚忠四郎)

 

 

 

館内は、白い漆喰の壁*に囲まれ、漆喰の効果でしょうか。

とっても気持ちよく、居心地よく、作品を鑑賞できました。

 

 

 

 

 

なお、ここ松崎町は、江戸時代に、防火・防風を目的のため、「なまこ壁」が普及しました。そのような背景から、長八のような名工が生まれたものと思います。

 

現存する「なまこ壁」の建造物が並ぶ「なまこ壁通り」は、松崎町を代表する文化遺産であり風景です。


*「なまこ壁」とは、壁面に四角い平瓦を並べて張り、その継ぎ目を漆喰でかまぼこ型に盛り上げる技法のこと。

 

南伊豆にいかれたら、是非、お立ち寄りいただきたい美術館ですグッ

 


 

町中にあるスイーツ屋さんで美味しいケーキをいただきましたイエローハーツ

 

 

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*近年、環境と健康の観点から、自然素材の漆喰壁が注目されているようです。

確かに、この美術館の中は、とっても気持ちが良かったです。

きっと壁が呼吸しているので、空気が澄んでいるのでしょうね。

漆喰壁の効能を紹介しているYoutubeを見て、私も関心を持っています。

自分でも塗れるそうです。