蓬(よもぎ)香る季節になりました。
さて、本日は前回に続き、
近江八幡にあるお菓子の城「ラコリーナ」をご紹介いたします。
近江八幡といえば近江商人。
近江商人の経営哲学は、三方よし。
『売り手によし、買い手によし、世間によし』を示す『三方よし』です。
ラコリーナを運営する老舗菓子店 「たねや」さんは、この「三方よし」の経営理念を最大限に生かし、ビジネスに成功した企業と言えます。
世間の経営者および若い社会人の方には、学ぶべきことが多いと思います。
写真はコロナ禍前のものですが、ご参考までにご覧いただければ幸いです。
近江八幡は、石碑に書かれていますように
「水郷と古き商家のたたずまい」が魅力のまちでございます。
↓周囲の自然と見事に調和した美しい近江八幡の風景
目立つようなビルがないのがいいです。
近江八幡といえば、和・洋菓子店「たねや」さん。
創業は江戸時代、穀物・根菜の種屋が始まりです。
後に饅頭と最中作りの修行をなさり、菓子舗「たねや」が生まれました。
昭和26年に洋菓子製造も開始します。
たねや3代目の山本徳次氏が大津の西武百貨店に出店、その後、東京に進出し、日本橋三越・銀座三越に出店、たねやを拡大・成長させました。
2011年に現在の4代目昌仁氏に経営を引き継ぎ、2015年にラコリーナをオープン。
2022年には創業150年を向迎え、今日に至ります。
今回ご紹介する「ラコリーナ」は、イタリア語で「丘」を意味します。
たねや4代目の山本昌仁氏が未来の近江八幡を見据えて、近江八幡の自然を最大限に生かすお菓子の城をプロデュース。
東京ドーム3個分の壮大な敷地に、夢のあるお菓子の国を誕生させました。
コンセプトは「自然に学ぶ」です
建物は、建築史家・建築家の藤森照信先生(東大名誉教授)のご設計です。
↓藤森先生ご設計の草屋根のメインショップ
後ろには八幡山
こちらの建物は本社事務所、手前は田んぼです
館内にはカフェもあります。
おもちゃ箱のようなガレージはギフトショップ?!
自然を生かすコンセプトのとおり、レンゲや菜の花も。
たねやさんのレストランで、おいしいランチをいただきました。
*こちらはドローンによる空撮
大人も子供もご高齢の方も童心の笑顔で楽しめるラ・コリーナ
皆さんも是非一度は足をお運びくださいませ
最後に…
たねやさんのラ・コリーナの風景を再び拝見して思うこと。
近江八幡とその自然を心から愛するたねやさんだからこそ、自然に学び、このような素晴らしい場所を創造できたのだと思います。
私たちも「自然から学ぶ」謙虚さが必要ですね。
近江商人の経営哲学、三方よし。
『売り手によし、買い手によし、世間によし』を示す『三方よし』
ビジネスにおいて、売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえるという考え方です。
日本人の経営バイブルです。
古くは、高島屋、伊藤忠商事、住友財閥などの経営ルーツでもあったそうです。
たねやさんは社員教育も徹底しています。
経営理念と目標を社員全員で共有し、皆さん礼儀正しく、勤勉でいらっしゃいます。
地域活性化にも大いに貢献しております。
私が近江八幡に滞在中、近江八幡の人々の観光客へのマナーと距離感がとても快く* たいへん居心地がよかったことも、近江八幡の魅力であると感じました。
*観光地にありがちな馴れ馴れしさはなく、適度な距離を保つ、一歩下がったさりげないおもてなしがよかったです。
*「三方よし」の経営の在り方にご興味を持たれた方はこちらもどうぞ
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