白露の候、
また今年も夏が瞬く間に通り過ぎていきました。
今年の夏は、暑さよりも大雨・豪雨の夏でした。
静岡県、九州北部、中部地方で集中豪雨による大きな被害が続いて起こりました。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、そのご遺族の皆様には心よりお悔やみ申し上げます。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
7月に起きた熱海伊豆山の土砂災害は、特に痛ましい被害でありました。
無闇に山林の樹を切りすぎれば洪水が起きると江戸時代よりいわれてきたことです。
先人たちは、切ってもよい樹と切ってはならない樹というように、伐採する樹を選ぶ知恵を持っていました。
現代ではそれが忘れられています。
何年か前のこと、
日本の伝統的な庭師が大きな樹を切る前に樹に御酒を捧げている様子を観ました。
木の神様におうかがいをたて、切らしていただくという儀式のようです。
古来からの自然崇拝の形ではないかと思います。
樹木に神様や精霊が宿っているという言い伝えは、自然を大切に扱い、人間と自然が調和して生きるための日本だけでなく、世界中に現存しており、神話や童話として子供たちへ語り継がれております。
悲しいことに、大人になると忘れてしまうのです。
大事なことを忘れないように、声をだして伝えていかなければなりませんね。
樹は無闇に切ってはならないと。
🙏
伊豆山の皆様、避難生活が続き、お辛いこととお察しいたします。
皆様のことを陰ながらご案じお祈り申し上げます。
*熱海来宮神社の御神木 大楠(樹齢二千百年)
↓こちらは表参道の並木
↓こちらは上野公園内の高木
↓こちらも上野公園内・銀杏の木
↓箱根神社