ご無沙汰しております,いっちゃんこと原田です
当店ホームページ
からいらっしゃった方,ありがとうございますo(_ _*)o
私の戯言以外に有用な情報が沢山ですので,ぜひこの機会にブックマークしていただければ幸甚ですφ(.. )
お察しの通り,お題は4月29日に開催させていただきました恒例の「水質検査会」についてです.
今回は計71件もの検水を測ったみたいです.記録は西原さんに丸投げで何もしていない原田です.
検水を持って来てくださった方,快く協力してくださったBICOM(株)
の西原さん,ありがとうございました
今回も持って来ていただいた水の統計を取ってみましたので,しばしお付き合いください.
前回の結果はコチラ
慣れないExcel2000と格闘しつつそれなりにまとめてみましたが,いつものごとく図がとってもてけとーなのはご容赦下さいm(_ _)m
表示倍率が違う時にグラフ作ると毎回大きさ変わるんですよね...仕様なんでしょうけど.いい加減2007以降がほしい
では,まず淡水部門からです.海水部門はコチラ.
もはやお馴染み(?)の貧相な背景にゆがんだ曲線,なんのひねりもないゴシック体で構成されたピクリとも動かないベタ塗り円グラフ・・・
これからずっとこんなものが並んでゆきます.うー
前回『次回からはフォントもいじってみたいところ』と書きましたが,時間の都合上そのままとなっております(x_x;)
はじめに,pHです.
皆様ご存知のとおり,水がどれくらい酸(またはアルカリ)性かの指標となるものです.
実は25℃以外ではpH7は中性ではないのですが,あまりそんな細かいことは気にしないことが多いです.
一般的な熱帯魚であれば弱酸性(6.0~6.9程度),
グッピーなどのメダカの仲間は弱アルカリ性(7.1~7.5)
くらいがよいとされていますが,継続的に値が一定値(に近い状態)を保つことが大切です.
水換えをサボっていると,後述の硝酸塩の蓄積によってpHが下がりがち(酸性に傾きがち)になるので気をつけましょう.
前回は低めの方が多く見受けられましたが,今回は幅広い分布となりました.
適正値から離れていた場合,換水などによって一気にpHを変えてしまうと逆効果なので,焦らず少しずつ適正値に近づけるようにしましょう.
水道水の水質や底砂・ろ材の種類にも大きく影響を受ける項目ですので,気になることがありましたら
ぜひぜひ当店2Fに生息しているプロフェッショナルにご相談ください.
次に,GHです.
硬度と聞くとメンドクサソウに思うかもしれませんが,軟・硬水の指標といえば少しは親しみやすい気がします(?)
WHOによってしっかりとした基準が定められているものの,アクアリストとしては
4以下がちょー軟水,7以下が軟水,8以上がやや硬水
と覚えておけば大丈夫でしょう.
生体(魚・水草etc.)によって必要とする硬度はけっこう異なってきますので
ぜひぜひ当店1Fに生息しているプロフェッショナルたちにご相談ください.
『水道水の水質』や『底砂の種類』などによって大きく影響を受ける項目なので「原因が良くわからないけれど,調子が悪い気がする」という人は要チェック
続いてアンモニア(+アンモニウムイオン)です.
一般的に水生生物に対して低濃度でも毒性を発揮するアンモニアですが,pHが下がるにつれアンモニウムイオンの割合が増え,毒性は下がっていきます.
したがって,同じ濃度でも淡水は(弱酸性であることが多いので)海水よりも毒性は低いです.
が,やはり高すぎるのは問題であり,基本的には0.1ppm以下が望ましいです.
アンモニア濃度が高いということは
バクテリアの生物ろ過が汚れに対して追いついていない証左であり,
速やかなバクテリアの追加をつよく,ツヨク,強く推奨します
続いて亜硝酸(なぜか塩を略すことが多い),硝酸塩(なぜか硝酸とは言わない)です.
テスターでは陰イオン(亜硝酸塩イオンNO2-,硝酸塩イオンNO3-)を定量していますが,
そんな細かい話は置いておいて・・・
バクテリアの働きによって
アンモニア(毒性高) → 亜硝酸塩(毒性高) → 硝酸塩(毒性低)
の順に変換されていきます.
亜硝酸塩が高い状態はきわめて危険ですので,
速やかなバクテリアの追加をつよく,ツヨク,強く推奨します
硝酸塩が高いとpHが下がったり,コケが生えやすくなったり,それが原因で水草の調子が落ちてしまったり,
それが原因でアクアリストの調子が落ちてしまったり,それが原因で経済が不活性化してしまったり
とあまりいいことが無いので,吸着剤を使うか水換えを行ってあげましょう.
っと,生物ろ過にはバクテリアが必要不可欠です.
水換えをするとき,ろ過器のメンテナンスをするとき,新しい生体を迎えるとき,
気が向いたとき,気が向かないときなど,バクテリアをしっかり入れてあげましょう
また,おさかなさんや水草のためにも継続的に水質チェックを行いましょう
説明が至らない点も多々あるかと思いますが,ぜひ当店へ足を運んでいただき,スタッフたちとお話しましょう.
水槽の状況に応じた的確なアドバイスをできるよう努めさせていただいております.
ではでは.