先週末、北海道は小樽・札幌に行きました。


いつも時間ギリギリ、綱渡り行動の多い私ですが、

この日はかなり余裕をもって、空港に到着。


なぜなら、このショップをのぞきたかったから。



東京さんぽ日和


           Tokyo’s Tokyo



昨年(2009年)2月、羽田空港第2旅客ターミナル3階に

オープンした、新しい感覚のグッズ・ショップです。



お店全体をプロデュースをしたのは、

BACH幅 允孝(はば よしたか)さん。


TSUTAYA TOKYO ROPPONGI や 

青山のBOOK246等を手がけるなど、

広く活躍しているブック・ディレクターです。



東京さんぽ日和
東京さんぽ日和


店内は、お洒落な雑貨屋さん、といった雰囲気。



グッズのセレクションを担当したのは、

method山田 遊(やまだ ゆう)さん。


IDEEの全店統括バイヤーを務めた後に、独立。

国立新美術館のミュージアムショップや

東京タワーのオリジナルグッズの開発などに、

関わった方です。



ちなみに、ほんわりと白く光る箱のような

インテリアデザインを担当したのは、

世界で注目される建築家の中村拓志 さん。



店内は、いくつかのコーナーに分かれています。


たとえば、ネクタイや下着等の出張者向けグッズ、

Tシャツ等の衣類やバッグ、

おとなが見ていても楽しい、ユニークな玩具や絵本、

ホテルで使うバスグッズやコスメ、など。

店の奥は、旅のお供に連れていきたい本の棚も。



気になったものをいくつか、ご紹介しますね。



先日、このブログでもご紹介した、

お洒落な東京タワーみやげ(詳しくはこちら →   )の

いくつかが、ここにも並んでいます。



東京タワーの模型と、タワー型瓶入りハチミツ。


東京さんぽ日和


タワー型ペットボトル入りミネラルウォーター

間にディスプレーされているのは、

リリー・フランキーの『東京タワー』

東京さんぽ日和



トラックの幌を利用して、1つ1つ手づくりされる

FREITAG のバッグや

東京さんぽ日和



ロングライフデザインとして注目される

ACE60のエレガントバッグ など。

左下のオレンジと白のバッグは、東京タワーのエコバッグ。


東京さんぽ日和



日本とイタリアとの共同開発によって誕生した

オーガニックコスメのコーナーも。

東京さんぽ日和


旅に出るとき、普段使用している化粧品やシャンプーなど、

小分けにして持っていく、という女性は多いと思います。

でも、忘れてしまったり急な出張だったりすると、

トラベル用コスメって、あまり良いものがなくて。

コンビニのお泊りセットなどで、妥協しなければいけないことも。

良質なものが少量手に入るって、うれしいですね。



わかりにくいと思いますが、

左は、縁日や駄菓子屋さんで売っているような

おもちゃの指輪。

右は、リリアンです。懐かしい!


東京さんぽ日和



本棚は、こんなふう。


「北海道」「東北」「関東」…といったように、

旅の目的地別に、関連する本やグッズが

並べられています。


「北海道に行くならBEST1~3」というように、

おすすめの本が紹介されていたり。


ガイドブックではなくて、

たとえば、その土地を舞台にした小説や写真集、

その地域にしかないリトルプレスなどが。



東京さんぽ日和


北海道の棚には、

料理家の高山なおみさんの『じゃがいも料理』が

おいてあったり(下段右)。


じゃがいも料理/高山 なおみ
¥1,890
Amazon.co.jp



東京さんぽ日和


東北に行くならBEST1は、

山形県出身の小説家・藤沢周平の時代小説

『たそがれ清兵衛』


たそがれ清兵衛 (新潮文庫)/藤沢 周平

¥580
Amazon.co.jp

東北の架空の小藩が舞台になっています。




同じく東北のBEST3は、福島生まれの長田 弘による

詩集『深呼吸の必要』


深呼吸の必要/長田 弘

¥1,890
Amazon.co.jp

1984年に刊行されて以来、多くの読者に愛されている

ロングセラーです。




BEST3以外にも、こんなふうに、本が並んでいて。


東京さんぽ日和


川端康成の『雪国』、石川啄木の『一握の砂・悲しき玩具』、

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』といった名作も。



佐藤初女(さとう はつめ)さんの

『いまを生きることば 「森のイスキア」より』


いまを生きることば「森のイスキア」より (講談社+α文庫)/佐藤 初女

¥680
Amazon.co.jp

佐藤初女さんは、青森県岩木山で、

悩みを抱えた人々を受け入れ、癒すための施設

「森のイスキア」を主宰。

素材の味を大切にした「食」により、

心やからだの問題を解決していくことができる、と、

説いています。

森山大道の『遠野物語』

遠野物語 (光文社文庫)/森山 大道

¥540
Amazon.co.jp

写真家・森山大道が柳田国男の『遠野物語』に

触発されて作った写真集。

一般の書店だったら、「小説」「写真集」などと

ジャンル分けされ、異なるコーナーに並べられていであろう

本が、「東北」をキーワードに、ひとつの棚に。

本のセレクトショップ、ならではのおもしろさです。

私が今回購入したのは…

羽田空港限定の手ぬぐい。


東京さんぽ日和


↑ 小さくでわかりにくですが、「羽田空港限定」の文字


東京さんぽ日和


青空に白い雲、赤・青・黄・緑の4色の飛行機が。

柄はもう1種類ありました。



この手ぬぐいは伊勢木綿を使用したもの。


伊勢木綿は、江戸時代から戦前まで日常着として全国で

愛用されていました。

しかし、戦後は需要が激減し、現在作り手は一社のみに。


この手ぬぐいは、伊勢木綿を扱う京都のブランド

SOU・SOU によるものです。


私は、SOU・SOUの手ぬぐいや、伊勢木綿の服を幾枚か

持っています。

何度も洗ううちに、やわらかくあたたかく

なんともよい風合いになってゆく、大好きな布。




Tokyo’s Tokyo は、


東京からどこかへ旅立つ人、

別の土地から東京へ降り立った人、

東京から住む土地へと帰る人、


誰にとっても興味深く、楽しめる店。


さまざまなジャンルのものたちを

「旅」「東京」をキーワードにセレクトし、

美しくコーディネートしているところに、

「新しい東京」の魅力を感じます。


「現代の東京らしい」「東京的な」場所といえるかも。



羽田空港にいらっしゃる機会があったら、

ぜひ、時間に余裕をみて、

このお店に立ち寄ることをおすすめします。



Tokyo’s Tokyo  → 





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