鳩山会館の記事 の続き、今回が最後です。
「読んでいない」という方はこちら → ★
鳩山会館 は、1924(大正13)年に建てられた瀟洒な洋館。
70年に渡り、代々住み継がれてきました。
先日辞任した鳩山由紀夫前総理は、大学時代まで
ここで暮らしていたとか。
現在は、4代に渡り指導的な政治家を生み出してきた、
鳩山家の記念会館として、一般に公開されています。
建物の概要はこちら → ★
前回の記事 までで、建物1階と2階、洋式庭園と
鳩山会館のみどころをご紹介してきました。
最後となる今回は、もうひとつの見どころを…
この鳩山会館、邸内のいたるところに
散りばめられているのは…
鳩!
近づいてよく見てみると…
鳩!
記事でもご紹介した、玄関の内側のステンドグラス。
こちらも…鳩!
第一応接室のステンドグラス。
鳩!
建物内部だけでなく、外側にも…
2階の正面切妻のすぐ下には、
ブロンズの鹿とともに… 鳩!
画像には写せませんでしたが、
もう1羽(鹿の両脇に1羽ずつ)鳩がいます。
アップにすると…↓
庭園にも鳩がたくさん。
私が見つけただけでもこれだけ!
まだほかにもいるかも!?
まさに、鳩の山!
鳩山会館を設計したのは、鳩山一郎の中学時代からの友人で、
岡田信一郎。
歌舞伎座や丸の内の明治生命館を手がけた、著名な建築家です。
設計のみならず工事の監督まで務めながら、
報酬は一切受け取らなかったという岡田。
親友のために心をこめて造り上げた建物は、
記念館として、広く一般に公開されるようになりました。
鳩のモチーフをいたるところに散りばめたのは、
岡田の遊び心と、
平和と豊饒の象徴である鳩をシンボルとすることで、
友人のますますの発展を願う気持ちの表れなのではないでしょうか。
鳩山一郎が昭和6年、文部大臣に就任したとき、
病床にあった岡田は
「俺がなったような気がする」
と喜んだのだとか。
そして翌7年、のちに総理大臣となる友の晴姿を見ることなく、
50歳でこの世を去りました。
鳩山会館の記事は今回で終わりです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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