鳩山会館の記事 の続きです。

 「読んでいない」という方はこちら → 



鳩山会館 は、1924(大正13)年に建てられた瀟洒な洋館。

70年に渡り、代々住み継がれてきました。

先日辞任した鳩山由紀夫前総理は、大学時代まで

ここで暮らしていたとか。

現在は、4代に渡り指導的な政治家を生み出してきた、

鳩山家の記念会館として、一般に公開されています。

 

 建物の概要はこちら → 



前回の記事 では、建物2階をご紹介したので、

今回は、建物1階をご案内しますね。


1階の見どころとして、まず挙げられるのは、

玄関内側のステンドグラス


東京さんぽ日和


この玄関の上部を、建物の内側から、

階段を上りきったあたりで、振り返って見ると…

東京さんぽ日和


こんなステンドグラスが。山なので。が描かれています。


これは、前回の記事 でもお話した、

日本画家・小川三知 の手によるもの。


鳩山会館のステンドグラスはすべて、

小川三知が手がけたそうですが、

中でも、この玄関上のステンドグラスと、

2階へ通じる階段の踊り場にあるステンドグラス(↓)、

2つは、代表的な作品といわれています。


↓のステンドグラスについては → 


東京さんぽ日和


鳩山由紀夫前総理と、その弟の邦男氏は、

幼いころ、この小川三知による貴重なステンドグラスを

1枚割ってしまった!のだとか。

しばらく別のガラスがはめられていたといいます。


私が「うちのガラスを割っちゃった~」というのとは、

わけが違うし。

名家に生まれるというのも、

いろいろたいへんだろうな…と思いました。



1階には、応接室食堂サンルームがあります。


第一応接室では、鳩山会館の概要についてのビデオが

流されていて、ずーっと人でいっぱい。

写真が撮れませんでした。

重厚感のある黒い木の壁が印象的なお部屋です。



続いて、第二応接室


白を基調としたお部屋は、やわらかな中にも凛とした気品が。


首相となった鳩山一郎(鳩山由紀夫前総理の祖父)は、

政府の要人を集め、この応接室で、たびたび重要な会合をもちました。

たとえば、自由民主党の創設日ソ国交回復など、

戦後政治史に残る重要な出来事の下準備は、

まさに、この場所を舞台として行われたのです。


東京さんぽ日和


暗くてごめんなさい。

ソファーセットなどは当時のまま残されています。

参観者はここで座ってくつろぐことができます(飲食は禁止)。


↑の画像の右端に立って撮ったのが、↓

東京さんぽ日和


正面の椅子は、鳩山一郎が愛用していたものだとか。

(傷みがあるため、座ることはできません)


東京さんぽ日和
東京さんぽ日和


隣りは、食堂

再び落ち着いた色調のお部屋です。


東京さんぽ日和



この部屋には、食器棚があり…


東京さんぽ日和

美しいグラスや食器が並んでいます。


東京さんぽ日和
東京さんぽ日和
東京さんぽ日和


二つの応接室と食堂は、

庭に面したサンルームにつながっており、

間仕切りを取り除くと、

ひとつの大きな部屋になります。


↓はその間仕切りについている蝶番。

イギリス製で360度回転します。

故障したとき、直せる職人を探すのに2年かかり、

やっと見つけた職人は80歳を越えていたとか。


東京さんぽ日和

さて、最後はサンルーム


この画像、1階のフランス窓が並んでいるお部屋です。


東京さんぽ日和


このサンルームからは、

芝生の美しい洋式庭園に、自由に出入できます。

東京さんぽ日和



このサンルームでも、参観者は自由に椅子にかけ、

くつろぐことができます。

東京さんぽ日和


↑の画像の奥に見える椅子に私も座ってみました。

こんな雰囲気。美しい庭の緑が楽しめます。

東京さんぽ日和

サンルームの床。


東京さんぽ日和



次回は庭園をご紹介しますね。



関連の日記もぜひ。


薔薇の季節に鳩山会館へ① 概要と建物2階

薔薇の季節に鳩山会館へ③ 薔薇の咲く洋式庭園

薔薇の季節に鳩山会館へ④ 鳩が山ほど!?






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