鳩山会館の記事 の続きです。
「読んでいない」という方はこちら → ★
鳩山会館 は、1924(大正13)年に建てられた瀟洒な洋館。
70年に渡り、代々住み継がれてきました。
先日辞任した鳩山由紀夫前総理は、大学時代まで
ここで暮らしていたとか。
現在は、4代に渡り指導的な政治家を生み出してきた、
鳩山家の記念会館として、一般に公開されています。
建物の概要はこちら → ★
前回の記事 では、建物2階をご紹介したので、
今回は、建物1階をご案内しますね。
1階の見どころとして、まず挙げられるのは、
玄関内側のステンドグラス。
この玄関の上部を、建物の内側から、
こんなステンドグラスが。鳩山なので。鳩が描かれています。
これは、前回の記事 でもお話した、
日本画家・小川三知 の手によるもの。
鳩山会館のステンドグラスはすべて、
小川三知が手がけたそうですが、
中でも、この玄関上のステンドグラスと、
2階へ通じる階段の踊り場にあるステンドグラス(↓)、
2つは、代表的な作品といわれています。
↓のステンドグラスについては → ★
鳩山由紀夫前総理と、その弟の邦男氏は、
幼いころ、この小川三知による貴重なステンドグラスを
1枚割ってしまった!のだとか。
しばらく別のガラスがはめられていたといいます。
私が「うちのガラスを割っちゃった~」というのとは、
わけが違うし。
名家に生まれるというのも、
いろいろたいへんだろうな…と思いました。
1階には、応接室と食堂、サンルームがあります。
第一応接室では、鳩山会館の概要についてのビデオが
流されていて、ずーっと人でいっぱい。
写真が撮れませんでした。
重厚感のある黒い木の壁が印象的なお部屋です。
続いて、第二応接室。
白を基調としたお部屋は、やわらかな中にも凛とした気品が。
首相となった鳩山一郎(鳩山由紀夫前総理の祖父)は、
政府の要人を集め、この応接室で、たびたび重要な会合をもちました。
たとえば、自由民主党の創設や日ソ国交回復など、
戦後政治史に残る重要な出来事の下準備は、
まさに、この場所を舞台として行われたのです。
暗くてごめんなさい。
ソファーセットなどは当時のまま残されています。
参観者はここで座ってくつろぐことができます(飲食は禁止)。
正面の椅子は、鳩山一郎が愛用していたものだとか。
(傷みがあるため、座ることはできません)
隣りは、食堂。
再び落ち着いた色調のお部屋です。
この部屋には、食器棚があり…
美しいグラスや食器が並んでいます。
二つの応接室と食堂は、
庭に面したサンルームにつながっており、
間仕切りを取り除くと、
ひとつの大きな部屋になります。
↓はその間仕切りについている蝶番。
イギリス製で360度回転します。
故障したとき、直せる職人を探すのに2年かかり、
やっと見つけた職人は80歳を越えていたとか。
さて、最後はサンルーム。
この画像、1階のフランス窓が並んでいるお部屋です。
このサンルームからは、
このサンルームでも、参観者は自由に椅子にかけ、
↑の画像の奥に見える椅子に私も座ってみました。
サンルームの床。
次回は庭園をご紹介しますね。
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