政治家の出て来る討論番組やバラエテイー番組は、討論の中身以上に、出演政治家のスキの部分や、人間的側面が見えてくるので、他に面白い番組がないと、ついつい観てしまいます。


で、今夜のタケシの 『TVタックル』 を観ていたら、いつ見ても、どうも好きになれないあの三宅久之さんが、また吠えていました。


この人確か、新聞記者から政治評論家になっているようだけれど、ときには、『あれ? ちょっと右行ってる政治家だったかしら?』 と、思っていまうほど、ギョッとするようなことも口から出ていますよね。


今夜の彼の発言の中で、とてもギョッとしてしまったのは、日本の国民医療保険についてのこと。


『日本の保険制度は、他の外国から見たって、いい~ですよ! アメリカを見てみなさい、ほら! アメリカでは、お金のない者は医療行為すら受けさせてもらえないのだから...』


なぜ、なぜ、なぜ? 

どうして、そこにいた自民の議員までも、諸外国って言っておいて、社会保障ではお手本にもならないアメリカの例を挙げて、

『日本はまだマシですよ!』 なんて、とんでもないこと言ってるのかって!!!


anegoは、ほんとうに怒ってますよ!


だって、彼らの物言いは、この番組を少なくとも観ていた一般の、あまり外国の社会保障の実態も知らされていない、とりわけお年寄りの方々からすれば、『あ~そう、日本の社会保障制度は、こんな状態でも世界から比べたら悪くないのね~』と、誤って理解されることになるわけですし、日本の社会保障がどんどんアメリカ型に近づいて行くのを国民に黙認させることになるんじゃないでしょうかね。


こういうのって、とても危険なことだと思います!


大体、与党の議員も、三宅さんのようなTVで好きなこと発言しているような随分偏りのある人たちが、実際のところ、ヨーロッパ、特に北欧の社会保障の手厚い国々の話もしっかりせず、おそらく、隠しながら、アメリカみたいな逆に、保障のない悪い国と比較して、日本の体制を正当化させようとするなんて、ひど過ぎじゃないでしょうか。


フランスという国の体制で、もちろん嫌いな点もありましたが、少なくとも、社会保障制度や少子化問題に対する国を挙げての対策、それから、貧困層の救済支援に関しては、もっともっと日本の政治をつかさどる与党の議員さんや、三宅さんのような、TVで好きなこと言える政治評論家さんには、しっかりフランスやその他欧州の社会制度を学んでもらいたいですね。


何なら、この私が皆さんをフランスまで同行して、手取り足とりご説明いたしましょうか?


それにしても、TVの在り方や情報の正しい伝達に、疑問を持ってしまいますね。