北海道へ研修に行き、担当者に「農家の嫁に!」といわれた私。

クリック農家の嫁になり損ねた話その1

 

 

翌日もいちご農家での職業体験。

 

前日、「この農家の息子さんの嫁にならないか?」といわれ、ドキドキしながら作業をする。

 

私は、嫁に行ってもいいけど、息子さんはどうなのかしら?

 

と、息子さんの手を見ると・・・

薬指に指輪してますけど!

 

なんだよ!もう相手いるんじゃん!

担当者のおじさま、それ知らなかったんだろうなぁ。

 

ま、いいや。

あとで、おじさまに教えてあげよう。

 

気を取り直して、職業体験の作業を続ける。

この日は、午前中は、いちご関連の作業、

午後からはお母さんのフラワーガーデンの作業でした。

 

お母さんとともに、お花畑の手入れをする。

このお母さん、私と同じ静岡県出身。

それもあって、私はお母さんにとても気にいられた。

 

私は、もう一人の女性研修メンバーの大学生より、お母さんの方が話しやすい。

そんなわけで、作業中、二人でいろんな話をして、さらに仲良くなった。

 

そして、今日の作業も終わるという頃、お母さんが・・・

 

立花さん「ねぇ、ウチの息子どうかしら?

私、マキさんがお嫁に来てくれたらとてもうれしいハート①

 

えっ~!

お母さんから直接そんなことを言われるなんて!

昨日あったばかりの私が!

 

でも、でもね、息子さん、相手いるみたいですよ!

 

お母さんもそれ知らないの?

指輪してるでしょ?あなたの息子!

 

それとも、お母さん、気にいらない相手なのかな?

 

しーん。「え~と、私が良くても息子さんが・・・」

 

立花さん「息子は大丈夫よ!」

 

ええ~と・・・

 

立花さん「ねぇ、考えてみて!」

 

しーん。「はぁ」

 

とりあえず、あいまいな返事をしておいた。

というか、他に何と言えば・・・

 

なんでみんな、息子本人を無視して話進めるかな?
 
 
その日の職業体験を終え、
研修担当のおじさまと顔を合わせると
 
おじさん「どう、息子?」
 
しーん。「あの~、息子さん、相手いるんじゃないですか?」
 
おじさん「いや、そんなはずはない!あの息子に!」
 
しーん。「でも、指輪してますよ」
 
おじさん「なに?!相手がいるなんて聞いたことないよな?」
 
と周りにも確認。
みんな、「いないはずだ」という。
 
いや、君らが知らないだけで、いるんでしょうよ。
 
おじさん「いるはずないんだけどな。調べるわ!」
 
はいはい、調べてください。
ちゃんと調査もしないで、「嫁に!」なんて言わないでよぉ。
 
 
そして、調査は迅速に進められ、翌日には、
「やはり、相手はいない!」
との報告がありました。
 
じゃあ、なんだろうね、あの指輪は?
ただのファッションリング?そんな人には見えない。
相手がいるように見せようとしたとか?
 
それにしても、息子さんが嫁を欲しているのかは確認したのかい?
どうやら、その辺怪しい。
 
周りが嫁を欲しがってるだけで、本人結婚する気ないんじゃない?
さらには、私となんて!
 
とにかく、
もう農家での職業体験は終わって、
息子さんに会うことないし、どうするのかしら?
 
と思ったら、最終日の夜は、お世話になった人とともに、みんなで宴会とのこと。
そこへ、いちご農家のお母さんも息子さんもやってくる!
 
ええ~!そこで何か言われるのかしら私?
ドキドキドキドキってなりましたよ。
 
だがしかし、何もありませんでした!
お母さんから、「息子とのこと考えてみて」ともう一度言われたけど、それ以外は何もなかった!
 
そして、研修は終わり、私は北海道を後にしました。
 
なんだよ~!結局、何もなかったじゃないかよ~!
 
と思ったのですが、
研修担当のおじさまの画策は、実はまだ続いていたのでした。