楕円形の量水器の蓋です。小判型(角丸長方形)のものはたまに見ますが、楕円形というと奈良で見たくらいでしょうか? (奈良の蓋の記事は→コチラ) 市章らしき三角形の紋章もあってうれしい逸品です。
福岡市のHPによると大正12年に事業開始とのことでしたが今回歩いた範囲内では他にそれらしい古蓋は見かけませんでした。
ただ、こんなものがありました。相当すり減っていますが三角紋章は見えます。
下部中央の文字ですが、五文字あるようですね。左から二文字目が「水」のようです。想像でしかありませんが右書きで「區劃量水器」とでも書いてあるのかもしれません。
さて、今回の目的の蓋はこれ。「西軍」と書いてある電力系と思われる蓋。帝国陸軍の西部軍のものではないかと推測されていますが、この紋章を含め、よく解明されていないようです。
上の蓋は薬院と呼ばれる地域にあるのですが、その近くにある県職員住宅(以前は県警住宅だった模様)の周りを囲んで陸軍(省?)の境界石がぐるりと囲んでいました。何か関係があるのかもしれません。
当時をしのばせるような煉瓦の壁がありました。
今回の記事の最後は電電公社の蓋。骨董と呼ぶほどではないと思いますが立派な縁石付きでした。