あまり訪れる機会のない茨城県。今回は県庁所在地の水戸市で初めての蓋散歩。テレビ番組 BSジャパンの「空から日本を見てみよう」で紹介されていた配水塔を見に行ってきました。
水戸駅から配水塔へ向かう途中で立ち寄った旧県庁舎。
庁舎裏にさっそくいい蓋。
右書きで「單口消火栓」
お目当ての「水戸市低區配水塔」もはや美術品ですね。すばらしい。
昭和七年竣工の有形文化財。
配水塔のわきには共用栓が。(参考記事:群馬と東京の骨董水道公共栓(蛇体鉄柱共用栓))
「水戸」の文字の下には市章でもある梅のマークの中に「共用栓 92」。
内側の三重円状の模様ですがもしかすると「三」が10戸で「ミト」だったりするのでしょうか?
敷地内にもいい蓋が。
「排気弁」。縁石付きの右書きの蓋ですが「気」も「弁」も旧字ではありません。結構新しい蓋なのかもしれません。、
「制水辨」
市内を歩いて回ったところ他にもいくつか見ものがありました。
「双口消火栓」ともう一枚の「單口消火栓」
岐阜市や荒玉水道と同じタイプの「制水辨」。この中央から放射状に伸びるY字状の模様にちなんで、ある敬愛する探蓋師は、この地紋を「テヅルモヅル」と名付けていらっしゃいます。ヒトデと違い5方向ではなく四方に伸びていますがうまいネーミングです。(→Wikipedia テヅルモヅル科)
こちらは多分よそでは見たことがないタイプの「制水辨」
文字部分がすり減ったり消されたりしていた古そうな蓋も。、
上の2枚は、文字と紋章の入る部分が四角で囲われているところが、この記事の前半の蓋と共通していますが、丸で囲われているのは下の蓋1枚だけしか出会えませんでした。文字が読めないのが残念です。
一応中央部分の拡大。う~ん、心眼を凝らしても厳しい。
次の機会があれば、是非、このタイプで文字の読める蓋を見つけてみたいものです。