京都の謎蓋~大正二年下水と京都瓦斯 | 東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

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マンホールや消火栓などの蓋、特に地味蓋を中心に観察しながら歩きまわります。タイトルとは裏腹に都外出没頻度も高いです。

京都はいつも雨ふりというイメージがありますが、この日は珍しく晴れ、ただし最高気温37℃。いつも厳しい京都です。

京都では縁石付きの蓋は珍しくなく、↓↓の蓋を見たときも、随分すり減っているなぁと一応写真は撮ったもののスルーしかけました。


ところが、良く見る名古屋市型(下の写真の手前の蓋)とは穴の配置が違うことに気づきました。
しかも、良く見るとぶつぶつがある。


蓋のサイズは約66.5cmと名古屋市型の蓋(65cm)よりもちょっと大きい。そこで、以前見に行った大正5年下水蓋(↓↓)のサイズを測ってみるとやはり約66.5cm。以前どこかのHPで見た大正二年か三年の蓋かもと思い、再度ネットで調べたところそのような説明をされているページを見つけました。
「雪丸の京散歩」さんのページによればあの林氏が報告されていた「下水人孔 大正二年」と書かれた蓋と同型の蓋だそうです。



というわけで、謎は簡単に解けたのですが、もう一枚妙な蓋。直径は約12.5cm。京都市内に多く見られる止水栓(13cm)よりもわずかに小さい。中央の旧京都市章は下水用の蓋に使われていて、水道の蓋は別の紋章がある。もうひとつの燈孔?とも思ったがちょっと小さすぎるかな? 下水以外の何かの蓋、例えばガスの蓋だろうか? 


こちらが、上水用の紋章の入った右書き止水栓。


追記:林丈二氏著の「マンホールのふた<日本篇>」に出ている京都瓦斯の蓋に似ているとのご指摘をいただいた。確かに中央にGの字があるように見える。 2012.7.29


その他の収穫蓋たち。

右書き「京都消防 防火水槽」


市内で時々見る蓋ですが、やっと良好なコンディションで撮れた「代用筒止水栓」 代用簡だと思っていましたが筒ですかね?竹冠の下の構えの中は日ですが、構えは門構えじゃないし..変な字です。
代用管にしろ代用筒にしろ良く意味が分かりません。


私設(?) 水道消火栓


制水弁萌え点付き(天駆ける点タイプ)



その他の蓋風景。




まだまだ楽しめそうな京都です。