この記事は、大工を含む建設業界の労働力減少に焦点を当てています。1985年に約81万人だった大工の数が、2020年には約30万人に減少し、さらに野村総合研究所の予測によれば、2040年には約13万人にまで減ると見込まれています。この労働力の減少は、労働時間の長さ、重労働、不相応な賃金、熟練工の減少、若手の育成環境の悪化など、複数の要因によるものです。

記事はまた、「2024年問題」として、建設業界における時間外労働の上限規制の強化を指摘し、これが労働力不足をさらに深刻化させる懸念を示しています。住宅建設の技能者全体も1985年の約167万人から、2020年には約82万人に減少しており、新築住宅の着工件数も減少傾向にあるとされています。

しかし、技能者の減少ペースが新築住宅着工件数の減少ペースを上回っており、将来的には技能者不足が更に顕著になると予測されています。これは建設業界全体にとって深刻な課題であり、今後の住宅建設やリフォーム、修理作業に大きな影響を与える可能性があります。