ブームに遅れまいと為替や商品、株の信用取引の世界に飛び込み
貴方の為だからとばかりに訳の判らぬ間に強制損切りに遭遇する。

それがこの世の中に於いてのスペキュレーションの全てだと判断し、
心機一転、セミナーに通い、ネットをWEBして、今度ばかりは大丈夫だろうと
果敢に相場に挑むが再び強制損切りに遭遇する。

それを繰り返すうちに取引引きしている会社が想定している強制ストップロ
スラインより少し手前に自分の考えたロスラインを設定し工夫をするようになる。

(取引にはストップロスが当り前なのだと刷り込みされているので
 自分の為なのだと信じ、ストップロスの意味やルールを自分なりに
 必死に考えるようになるからだ。)

しかしながらストップロスを繰り返しているうちに思惑と少しでも反対に動くと
恐怖心が先立ち、勝負を放棄し退散してしまうように成るものだ。

それがストップロス症候群。
なぜ自分は儲からないのだろうと自己嫌悪に陥いる。


現在のような上昇の流れの時に取引に参入したならば、買えば上がり、
利食いの繰り返しで世の中はバラ色、将来は安泰と思えることだろうが
相場と云うものは不思議なもので人の心を見透かしている、
儲けたものを一気に喪失するように出来ているものだ。

常日頃、そのような事を想定して取引に挑む事が大切な事なのだが
初心者の場合はその辺りが欠落している事が多い。


                                     智栄