ファミマTカード登場からみるTSUTAYAのポイントカード戦略 | パンチラストのグルメ日記 -ウトゥーの復讐-

ファミマTカード登場からみるTSUTAYAのポイントカード戦略

ブログネタ:ポイントカード集めてる?

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既にこのブログを読んでおられる読者の方々はご存じかと思いますが、わたくし、ファミリーマートの愛用者でして、当然のことながら、ファミマカードも持ってます。
で、11月20日をもって、このファミマカードがなんとファミマTカード として生まれ変わる事になったんですよね。

ポイントプログラムを、TSUTAYAのティーポイントに統合するとともに、ファミマカード兼TSUTAYAのレンタル会員証としても使えるという・・・なんかとても便利そうなカードになるわけですよ。・・・でも、なんか強制全変更(来年10月末まで)らしく、今までのファミマポイント(カードに落とした)を使い切らなきゃもったいないし、変更手続きもめんどくさいし、となんかちょっと微妙だったりもするわけです。っていうか、TSUTAYAのTポイントは、それはそれで貯めてるんですが・・・一本化出来ないのか?

さてここで改めて、TSUTAYAの戦略を少し考えてみたいと思います。TSUTAYAのティーポイント詳細@wikipedia を見ていただくとわかるのですが、実はTポイントは、すんごいいろんな店で貯まりますし、結構な店で使えたりします。
特に、今年になってブックオフ、ファミマというかなりの店舗数を誇る、本・コンビニという2大商品を加えたことで、一躍、普及率はトップのポイントサービスになったのではないでしょうか(実際の利用率は、また別でしょうけど)。

TSUTAYAの戦略としては、ネット配信の普及によって極めて危機的な位置づけにあるレンタル事業から、事業の軸足をなんとかシフトしなければならないという大きな危機意識が感じられます。COMICレンタルの導入や物販の拡大(CD,DVDだけでなく、書籍やゲームへの進出等)、カフェ併設の店舗スタイル(渋谷、みなとみらい等)といった新しい取り組みがその代表格のようにも見えますが、私は、本命はこのティーポイントプログラムの普及・拡大ではないかと睨んでいます。

一見すると単なるポイントサービスですが、利用範囲や適用業種が広がることによって、これは一種の電子マネーとして考えることができます。そう、航空会社のマイルサービスが、ほとんど電子マネーのように現金と等価に扱われているように、Tポイントという貨幣を普及させることで、その総元締めとしての地位を確立したいという所ではないでしょうか。
そうすると、実は、電子マネーとしてのライバルとしてEdyやSuica、はたまたWaonなんかが対象となってくるわけです。

こう見てみると、TSUTAYAがファミリーマートを巻き込めたというのは非常に大きい出来事だと思います。なぜなら、これで、
 ・ファミマ:Tポイント
 ・セブン:Waon nanaco
 ・ローソン、ampm:Edy
と、主要コンビニ間での、主な電子マネー/ポイントサービスの棲み分けが行われつつあるからです。ティーポイントプログラムが一種の電子マネー化を狙う上では、コンビニという現代の最も身近な流通網を巻き込む事は、非常に大きな利点として働くことでしょう。
また、これでSuicaやPASUMOなども加えた、今後の電子マネーウォーズがおもしろくなることも間違いないと思います。

・・・まあ、利用者側からすると、あまり乱立されるよりも、早く2~3種類のサービスに収束してほしいと思うのですが・・・それは、もうしばらくかかりそうですな。