僕の仕事は家づくりである。具体的には言わないが建築関係トントントン。
年配の建築の先生から、NPOで手伝ってくれないかとお誘いを受けた。
自然素材を用いた3世代維持出来る家を作る会なのだそうだ。
以前も似た様な団体にお誘いを受け、悩んだことがある。
僕みたいに…色々悩んで仕事している人は珍しいらしく、
センスがいいと印象を持ってくれたようです。
今のご時世、同世代の家・住まいが欲しいなと思う人は2種類いる。
1)マンション買って好きな土地に住みたい
2)地べたも手に入れる建売でいいから欲しい
大まかに分けても、この選択肢が多い。年配の方からすれば、
「え?」と思われるかもしれない。なぜかと言えば、そこには…
良い家に住みたい…という発想が後回しになるからだ。
これには…実は核家族化や、世代別の生活が如実に関係する。
要するに自分たちの家族(親子)が住んで、子供が独立したら
夫婦が住めればいい…という住まい方が常識になっているのだ。
1世代の親子で住んだ記憶があれば、家はその役割を果たし、
その後はボロ家でも年寄りが住めればいい…子供に厄介になるなら
老後は施設にでも入ればいいし、そのために住まいを売ればいい。
こういう価値観の人が…非常に増えているのだ。
それが結果として、いつか売れる家、もしくは、直せば売れる家であれば、
建売で十分だと、若い世代は思っている節がある。仕事柄多くの物件に
出会うのだが、建売と注文住宅の品質は雲泥の差…ではない。
実はそんなに変わらないのに、アプローチの仕方が大きく異なる。
■仲介業という不動産業者による相場価格の案内から始まる
■家族がどんな家に住みたいのか意見を集めて設計から始まる
建売を買う選択をする方には、ここを選べない。なぜなら目ぼしい土地は
資金力のある不動産屋が抑えてしまうため、土地を選べる選択肢が、
家を買おうとする若い世代に与えられていないからである。
結果的に1)や2)しか、住まいを考えるステージに立てなくなっている。
これが今の家を買うということが楽しめない障害となっている。
(2)に続く。