でもね、海水の水温は、地上の空気より、2~3か月も遅れて変化することを知ってるかな。
そう、まだ、海は冬。
そう、今年は、蟹を食べていなかった。
ということで、今回の大人の東京デートシナリオは、「北海道蟹三昧」。
■待ち合わせは、サラリーマンの聖地、新橋で
烏森出口を出て、汐留方面への階段を降り、地下街のWing通り抜け、都営地下鉄の階段の手前の左手にある「新橋第一ビル」。
このビルは、闇市の飲み屋が、そのまま、このビルの地階に再現したようなもの。個性的なお店が所狭しとひしめき合って、「サラリーマンの聖地」を絵にかいた様な飲み屋街だ。新宿の「思い出横丁」、渋谷の「呑べい横丁」を彷彿させる。
昭和のディープな雰囲気に驚く平成生まれの彼女と飲み屋街をぐるっと1周するのも面白い。
■お通しは「毛蟹」!

ぎゅうぎゅう詰めでも、10人で満杯になるカウンターだけの「極狭店」。名前は、「蟹喰部」。
でも、これだけリーズナブルに「北海道の魚介類」を味わえるなら、きっと、君達も、この狭さを受け入れるだろう。
まず、お通しは、これ。
「毛蟹1パイ(2人分)」。¥1000なり。
なんでも、店主自ら、北海道の漁師と掛け合い、中間業者を介さず、直接仕入れているからこそ、格安で蟹が提供できるとか。その日の朝、函館とかで水揚げされた魚介類が空輸され、夕方には「蟹喰楽部」へ届く仕組み。
■「白子のポン酢」は絶対おすすめ

これも、新鮮な白子を使っているからだろう。クリーミーでもくどくない、上品な口当たり。
そろそろ、日本酒が欲しくなる。
■日本酒は、表面張力の限界まで

一升瓶の獺祭が飾ってあったけれど、空瓶でした。で、石川県のお酒をチョイス。酒は、一升瓶から、惜しげもなく、なみなみと注いでくれる。
■絶品カニクリームコロッケ
タラバとズワイガニのカニクリームコロッケ。
これで、まずいはずはない。クリーミーで上品な美味しさ。自分史上、1番おいしいカニコロかも。
■蟹の王様、タラバ!
見よ、この迫力。
豪快にかぶりつこう。程よい塩味がついている。

ここは、気前よく、彼女に一番太いタラバの脚をあげよう。
彼女が、口を大きく開けて、極太タラバを吸いこんでいく光景は、とっても、素敵。
因みに、タラバガニは俗称で、蟹ではなく、ヤドカリの仲間ってしってたかな。
タラが良く取れる漁場で、とれるから、「タラバガニ」と言うそうです。
■〆はこれ
身も心も、すっかり「北海道」している2人。
最後は、いくら丼。

鮭の切り身との「親子丼」もあるけれど、ここは、いくら一本に絞りたい。で、大と小があるけれど、迷わず「大」を1つ頼むんだ。で、これを、彼女と2人で代わりばんこに食べるのさ。
彼女が抵抗なくパクパク食べてくれるなら、脈ありだ。
そして、「いくら」だけの追加オーダーもできるので、是非。
やっぱり、ちまちまと、いくらと白いご飯のバランスを考えて食べるより、ここは、豪快にいくらを追加しよう。彼女も、感激するはずだ。
■さて、恒例の2軒目へ
ここからは、「築地のオイスターデート」で紹介した、汐留シティセンターへ、地下街を歩いて3,4分。
昭和のディープな北海道空間で、大きな口を開けて、本能の赴くままに蟹をほうばった彼女。
今度は、地上42階の夜景の素敵なバーへ、怪しく煌めく東京タワーを眺めながら、彼女を口説くのだ。
そして、帰りのエレベーターで、壁ドンを。今度は、君が彼女のお口を塞ぐのだ。
