「御社の●●さんは、退職します。今後の手続等は、全て弊社が代行しますので、弊社にご連絡ください。
ご本人には、ご連絡しないように、お願い申し上げます。」
と、突然連絡が来たご経験は、ありますか?
退職代行業者からの連絡です。
会社の人事部や総務部は、このような電話の経験がない上に、
話し方が威圧的な場合があり、焦りますし、電話かかって来た方の言うとおりに対応しないといけない、と思うと思います。
対処法としてのおススメ
①対象の従業員が、会社の業務に支障を与えないのであれば、
退職代行業者の言う通り、淡々と手続きしましょう。言い争うだけ時間の無駄です。
②対象の従業員が、会社の業務に支障を与えるのであれば、
以下の手順の通り、進めていきましょう。
㋐代理人業務は弁護士しかできないので、相手が弁護士でなければ、
代理人として認められない旨、きっぱり言いましょう。違法ではありません。
ここで相手の言う通り進めますと、
必要な引継ぎが完了せず、会社に損害が被る可能性がありますので、きっぱりと認められない旨言いましょう。
そして、代理権の有無を確認し、可能であればテープにとっておきましょう。
㋑相手が弁護士であれば、
まず日本弁護士連合会に登録している本物の弁護士であるか確認しましょう。
その上で、口コミや評判、弁護士事務所がどこかを確かめて、
本物の弁護士であれば、こちらの言い分(引継ぎ、就業規則、退職金のルール、など)を伝えて、
作業をたんたんと進めましょう。
本物の弁護士であれば、ルールを逸脱した、むちゃなことは言いません。
そうでなければ、弁護士登録されているか確認しましょう。確認の権利はあります。
要はむちゃなことを言われて、
余計な退職金、引継ぎ未了により得意先の喪失がないように、
会社を守りましょう、ということです。