1980年4月1日に広島・宇品港を舞台にした歌、『雨の港から』でデビューした南一誠氏。
そのB面曲だったのが、今も広島の夜の巷で歌い継がれている『広島天国』でした。
『広島天国』はレコード発売後、徐々に広島の夜の盛り場で歌い継がれ、南一誠氏曰く「一人歩きして行った唄だった」とのこと。
しかしながら、この曲を聴けるアイテムというのが、2000年代初頭の段階では、デビューレコード盤の『雨の港から』、あるいは1989年発売のシングル『夢宿』のB面しかなく、CD等でいつでも聴けるという状況ではありませんでした。
そんな中、2004年にリリースされたのが伴奏・歌を録り直した新アレンジバージョンの『広島天国』のシングルCDでした。
このシングルは、”『広島天国』誕生25周年記念盤”と銘打ち発売されましたが、南一誠氏のオフィシャルHPのディスコグラフィーにこのシングルの記載はありません。
よって、自主制作盤扱いのアイテムという事になろうかと思います。
実際、CDシングルの裏ジャケットには企画制作の会社名、録音を行った会社名が記載されており、自主制作盤の匂いを漂わせています。
さて、新たに録音された『広島天国』ですが、やはり自主制作という事もあり伴奏はコンピュータ(シンセサイザー?)による音で作られておりますが、アレンジ自体はオリジナルをしっかり踏襲しています。
南一誠氏の歌声も、デビュー時と変わらぬ歌声を披露。
デビューから約20数年を経ても当時と同等のキーや歌唱力を維持されているのは流石、プロフェッショナルだなと感じました。
さて、このCDにはカップリング曲として『広島天国よさこいバージョン』なるものが収録されています。
毎年5月のゴールデンウイークに開催される広島の祭り、「フラワーフェスティバル」のパレードで使われ、このバージョンに合わせ踊りを披露する催しが行われています。
このバージョンはアレンジは和風ダンスミュージックと言えばいいのでしょうか。
1番は音頭調のアレンジで、歌の節回しもオリジナルと一緒ですが、2番からスピーディー感が増すアレンジに。
それに合わせて、歌の譜割も所々変わり、付点8分音符+16分音符の箇所がすべて8分音符に変更。
この辺りも、曲調にスピーディー感を印象付けます。
このCDは偶然広島の「デオデオ」(現:エディオン広島本店)のCDショップで見かけ購入したのですが、現在ではもう見かけないアイテムとなっていましました。
ちなみにこのCDの発売から4年後、『広島天国』は全国盤としてまた新たに吹き込み直されたものがCDシングルとして発売されています。
【CDデータ】
レコード会社:日本コロムビア
CD番号:GSS-1794-CP
発売日:2004年?月?日
トラック1 『広島天国』 作詞曲:あきたかし 編曲:池多孝春
トラック2 『広島天国』(カラオケ)
トラック3 『広島天国よさこいバージョン』 作詞曲:あきたかし 編曲:丸子理生
トラック4 『広島天国よさこいバージョン』(カラオケ)
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