『京都の恋』、『京都慕情』といったヒット曲で知られる渚ゆう子氏のシングルレコードです。
茨城県水戸市の歓楽街「大工町(だいくまち)」を恐らく舞台にした曲で地方限定のPR盤かと推測されます。(少なくともウィキペディアのディスコグラフィーにはこのレコードの記載はありませんでした)
このレコードはオークションで手に入れました。
曲は聴いたことは無かったのですが、「大工町」というちょっとマニアック(?)な歓楽街をテーマにしたところに惹かれて購入してしまいました。
当初はそんなに期待してなかったのですが、いざレコードに針を落として聴いてみますとこれがなかなかの名曲!
いきなりサックスの咽び泣きから入り、トランペットが前奏のメロディを高らかに奏でたかと思ったら、すぐにエレキギターにチェンジ。そして歌に入ります。
歌の内容もムード歌謡によくあるネオン街での女性の悲恋を切々と唄っており、「♪あゝゝ ネオン街 大工町ブルースよ♪」と締めくくられています。
ムード歌謡とはかくあるべきと言わんばかりのマイナー調のムード歌謡曲です。
ムード歌謡がお好きな方は一発で気に入ること受け合いだと思います。こんな曲が眠っていたとは・・・。
こういう良作がたまに発見されるので各地のご当地ものレコードは侮れません。
【レコード会社】
レコード会社:東芝EMI
レコード番号:4RS-1549
発売日:?年?月?日
A面 『大工町ブルース』
B面 『わたし貴方の通い妻』
両面とも 作詞:小池加竝 作曲:本田勝幸 編曲:小谷充