初代ガメラ、火を吐くギミック試行錯誤 | 特撮アラフィー!! ~50オヤジのコレがたまらん!

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昭和特撮と趣味の花の写真を取り上げているオッサンブログ。「ゴジラ」は好物だが「シン・ゴジラ」は大嫌い。


この第一作の、懐かしいシーンを見つけました!

ガメラシリーズ最初の作品
「大怪獣ガメラ」(1965・モノクロ) のワンシーンです。



この2枚の写真の違い、解りますか?

1枚目の口から吐いている炎の先の下の方、水しぶきのような・・・?
実はこれ、ガソリンです。


ガメラ特撮はゴジラと違い、光学合成でなく、実際に口から本物の火を吐かせています。


ガソリンをプロパンガス圧力で噴出し、口の中のニクロム線を熱して着火していたそうです。

自分が「大怪獣ガメラ」を観たのは子供の頃、テレビ放映を1~2回ですが、確か最初に口から水しぶき(ガソリン)が出て、後から火が着く・・・というシーンがNGでなく、実際使われていて「えっ!」と思った記憶があります。



製作会社の大映は、この時は全く試行錯誤の時代だそうで、
ガメラの口の中に引火を防ぐため石綿を貼り付けてラテックスを塗り、火炎放射の撮影ごとに塗り直していたそうです。

それも初めはアクターが入ったまま火を吐かせていたそうですが、やはり危険なため、中のアクター無しで撮影するようになり、
そんな時ガソリンに引火してスーツが破壊。撮影が1週間中断─ということもあったそうです。


実物の炎を使ったのは湯浅監督の意見だったそうですが、
口から何となく垂れ下がり気味に飛ぶ炎でも、
現代、普通のCGには感じられない「リアル感」「重量感」「熱量」が魅力的に思います。