録画していた『まつもtoなかい』を見た。
初回を見てから「もうこの番組は見るコトないだろうな」と思っていたのだけれど、映画『首』のプロモーションの一環としてビートたけしがゲストだというので、とりあえず録画だけはしておいた。
番組的には、LDHのヒロ?(だっけ?)が共演(対談?)相手にビートたけしを指名したということになってはいたけれど、どこからどう見たって映画(『首』)の番宣だし、ビートたけしがひとりゲストで出るのを嫌がったんじゃないのかな、と。
内容は、あまり面白くなかった、というか、いつもの《含蓄のある御言葉》を喋るビートたけしだったし、変にたけしと松本の間を取り持とうとするような役割を買って出た中居が邪魔だった。
(松本人志と石橋貴明だったら、中居くんが居た方が面白くなりそうだけれど。。。)
あれなら、松本人志(ホスト)とビートたけし(ゲスト)の2人で普通に対談すれば良かったのに、とは思ったけれど、どちらも嫌がるだろうから実現出来ないだろうね。
この番組で松本人志とビートたけしが共演したことによって、ネットニュースでは双方のファンを煽るような記事が多いのも残念かな。
時代も違うしタイプも違う2人を、ただ「笑いを変えた」というだけで優劣をつけるようなのは共感出来ないなぁ、と。
時代の話をすると、ビートたけしは萩本欽一という先人を蹴散らして、ドリフや明石家さんまなどと鎬を削り、ダウンタウンやとんねるずやウンナンという下の世代からの突き上げにあいながらも、今の地位にいる。
ダウンタウンも同じように先人たちを蹴散らして今の地位にいるのだけれど、これも時代のせいなのか、下からの突き上げがほぼ無いんだよね。
で、更に、松本人志が後輩との関係においてバチバチするコトを望まない人柄(歳を重ねて「丸くなった」と言うのかな)があり、憧れと野心を持って上がってくる後輩を片っ端から懐柔してしまう。
これは松本人志が望んでいる後輩との関係性なんだろうけれど、還暦になったとはいえ、もっと後輩をピリつかせる存在であったのなら、今のお笑いはもっと面白くなっていたかもなぁ、と思う。