今日発売の文春記事に世を震撼させた通称ススキの首狩り事件について記載されている。殺人犯である田村瑠奈(30)とともに死体損壊ほう助などの罪で両親も起訴された。6月4日に母親である浩子の初公判が札幌地裁で行われた。そこでは瑠奈への溺愛ぶりが明らかになったわけであるが精神を患った者に対しては否定はしてはいけないと医師から指示されるのがテンプレであることからそれに従ったのだろう。被害者であるAさんを殺害するに至った経緯については誌面を見ていただければと思う。私が非常に気になったのは瑠奈がAさんの皮膚が剥がされ、全体が赤くなった頭部を浩子に見せつけても警察に通報せず、隠蔽してしまったことだ。通常こんな状況になれば真っ先に警察に通報するはずだ。にもかかわらず、この状況を見ながらも「この世の地獄がここにあると思い、深い絶望感に襲われました」(浩子)などと呑気な感傷に浸っているのだ。この家族からは一切Aさんへの謝罪の話が出てこない。地獄と感じたのは被害者のAさんのほうである。父親である修に至っては医師という人の命を救う職業に就きながらも瑠奈の犯罪をアシストし、隠蔽している。この事件は首を狩るという猟奇的であり、マスコミ受けする事件であるが故に脚光を浴びているが、実際はどこまでも自分ファーストの家族が生み出した殺人事件といえるだろう。娘である瑠奈のせいにしているものの、実際は自分達(修、浩子)のプライドに固執した自分勝手な犯罪に見える。裁判官にはこの家族に対しては厳罰を科すことを望む。