うわあああああ。超探したんですけど、僕、本番衣装で写真撮ってない、、、

ぎゃあ。

いや、まぁ、ほんとそんなことしてる余裕なかったっていう言い訳です。。。





話は役について。

BSP『真田幸村』では、僕は服部半蔵と大野治長の2役を演じさせていただきました。

今回は服部半蔵について書きます。

こっから先はあくまで創作の部分と、僕の解釈と演技プランのことですので、史実がどうであったかとは、もしかしたら違うかもしれないということ、あしからず。

ネタバレも含みますので、DVDを見る予定!の方はお気をつけください。





服部半蔵と大野治長の2役だった、、、と、書きましたが、実は、服部半蔵も二人いました!

具体的には序章で望月千代女に殺される、服部半蔵正成と、

半蔵正成の倅で、父の仇千代女に戦いを挑む服部半蔵正就です。

ふふふ。違いがわかったかな?わかった人はまあまあすごいです。



ほんとにわずかに違いを表現していたのは、、、

正成も正就も、家康に忠誠を誓ってましたが、

家康に忠誠を誓いながらも家康をどこかたしなめようとする正成。

家康の力に純粋に惹かれ冷徹に忠義を尽くす正就。

なんかそんな感じのキャラ設定。

手甲が片手だったか、両手だったか、の違いもいちおうあります。



半蔵やってて楽しかったのは、

半蔵正成VS千代女

半蔵正就VS千代女

の殺陣。



そう、かねやんとがっつり殺陣やったのです。

楽しかったなあ。



ここだけの話、正就VS千代女の、千代女が蔦に変化するシーン。あそこはかねやんと僕の二人で考えました。

台本読んでて、、、

蔦?蔦になるって書いてあるね、、、かねやんどうやって蔦になる??笑

どーしましょっかぁ笑

、、、これぞBSP。

そっから二人の想像力の戦いになりました。

ぎゅるぎゅるぎゅるっとなって、びしゅっとなる感じじゃない?

絞めるときは、ぐぐぐ?ぎゅるん?

で、刺す?ズバッ?ブシュっぅ?
(擬音が多くなるのがBSP笑)

稽古時間外に、二人でくんずほぐれつして、出来上がったのがあの形。



千代女が韻を結ぶと蔦化し、蔦が半蔵正就に絡んで動けなくなる。

抵抗する半蔵正就。

腕の蔦がするどく硬直化し半蔵正就の体を貫く。

半蔵正就は腕を操られ、刃を自らの首へ当てる。



それをドヰ先生に見せてプレゼンして、採用。

ドヰ先生にアドバイスもらって完成!!



わあ!

嬉しかった!

BSPの良いところは、自分達で想像力働かせて、どんどんやってみて、それが良ければ採用されるところ。

人外の物になれる系譜というか、手段、セオリーみたいなものが、過去作品から引き継がれて、僕らの中に流れているのです。



創るっておもしろい。

想像力。創造力。

見る人のイマジネーションに頼る部分もあるんですが、どんだけそのイマジネーションを刺激できるか。

自分達が、そのイマジネーションを、視覚化して見えてないと、見ている人には伝わらない。

だから、かねやんと僕の二人のイマジネーションは、二人の中でめちゃくちゃ共有され、膨らみ、シーンが完成したかな!と思います。

日本語下手くそ!!ぬああ!!



かねやんありがとう。



かねやんの強靭な体があったから、あの蔦のシーンが完成したよ!!





あ!あと、正就は、爬虫類的な何かにもなってました。あれもいつかの通し稽古でいきなり生まれたやつ。

階段を這いつくばって降りてみたい。。。闇に潜んでいたい。。。

そう思ったが次の瞬間には、やってみて、出来上がりました。

そういう意味で、忍者ってすごく自由だ。なんにでもなれる気がする。



BSPってそういうの多いのです。

くもだくもざえもん。通称くももんとかもその部類。



なんでもやってみる。

チャレンジ精神と、遊び心と、想像力。

たぶんみんなおっきな子供なんだな。

なんかいまそう思った。



服部半蔵のお話はここまで。

次回は大野治長について。