4/28(日)に開催された『日比谷野音空想旅団 ~そこに素晴らしき音楽があった~』のライブレポートです。
【会場】日比谷野外大音楽堂
【時間】開場16:00 開演17:00
【出演】バンドメンバー:小林武史(Keyboards) / 亀田誠治(Bass) / 小倉博和(Guitar) / 河村“カースケ”智康(Drums) / 山本拓夫(Saxophone) / 登坂亮太(Chorus) / イシイモモコ(Chorus)
出演アーティスト:石井竜也 / 岸谷香 / Salyu / スガシカオ / Chara / 一青 窈 / 藤井フミヤヤ / 藤巻亮太 / 宮田和弥 (JUN SKY WALKER(S)) / 森山直太郎(50音順)
今回のLIVEは2部構成で、1部は出演アーティストの代表曲をそれぞれ一曲ずつの披露で、2部は60年代から80年代の中期くらいまでで、日本の音楽シーンの礎を築き上げ、作り出した音楽家達の曲を小林さんと亀田さんがセレクトして、出演アーティスト及びバンドメンバーがリスペクトを込めてカバーする形でした。まるで空想旅団がタイムマシンに乗ってその歴史を旅するって感じですかね。
今日は、第二部の 空想旅団タイムマシン編をレポートします。
事前の僕のセトリ予想です。
http://ameblo.jp/tokunoakashi/entry-11518798213.html
MCのケン・マスイさんの曲紹介を挟みながら、メドレー方式で60年代から80年代の中期くらいまでの曲をほぼ年代順にノンストップで一気に演奏しました。
①『黒船/日比谷空想旅団Band』(サディスティック・ミカ・バンド)
バンドメンバーの演奏によるインスト曲。
日本のトップミュージシャン、言ってみれば『MUSICIAN of MUSICIANS』の演奏ですから、間違いないです。
一部の時からですけど、安定感が半端ない演奏に加えクオリティーの高さも相まって、逆にそれえが自然でした。
僕が感想をいうのも烏滸がましいくらいです。
[黒船の来航=洋楽が日本に入ってきた。]っていうイメージだと思います。
そして、洋楽に影響を受けて、日本の音楽が作られたってことを表現していたと思います。
②『タイムマシンにおねがい/岸谷香 & Chara』(サディスティック・ミカ・バンド)
メドレーに入る前にタイムマシンに乗るっていう意味でこの曲が歌入りの一曲目に選ばれたと思います。
この曲が一番古いわけではないですからね。ちなみに、1974年の楽曲です。年代順ではないですからね。
セトリ予想大的中で、テンション上がりました。予想には詳しく書きませんでしたが、この曲が第二部の一発目にくると思ってました。
③『トンネル天国/宮田和弥』(ザ・ダイナマイツ)
GS演るのかと思いました。僕は、GSは詳しくないですし、多すぎで、あえて予想からははずしてました。
でも、当然と言えば当然ですよね。日本の音楽史を語る上で60年代のGSは欠かせないですからね。
サビの部分が微かに知っていたので良かったです。
④『花の首飾り/藤井フミヤ』(ザ・タイガース)
GSのKINGと言えばタイガースって勝手に思ってます。
フミヤさんがしっとりムーディーに歌っていました。
⑤『君だけに愛を/藤井フミヤ & 石井竜也』(ザ・タイガース)
タイガースのGS曲が続きました。
もう一人のジュリーが登場しました。
⑥『バンバンバン/藤井フミヤ & 石井竜也 & 宮田和弥』(ザ・スパイダース)
ムッシュはここで表現されました。日本の音楽史に欠かせないかまやつひろしさんの代表曲は今回はGSが選ばれました。セトリ予想は狙い過ぎましたね。
3人で歌い、盛り上げてました。
⑦『悲しくてやりきれない/森山直太朗』(ザ・フォーク・クルセダーズ)
直太朗さんの歌声にマッチしていましたね。
⑧『プカプカ/一青 窈』(西岡恭蔵)
アコギで直太朗さんが演奏してました。
いろいろなアーティストがカバーしている名曲ですね。
一青窈さん色に染まった感じで良かったです。
⑨『恋は桃色/森山直太朗 & 一青窈』(細野晴臣)
まったくのノーマーク、ていうかこの曲知らなかったです。
⑩『一触即発/スガシカオ & 藤巻亮太』(四人囃子)
⑪『おまつり/スガシカオ & 藤巻亮太』(四人囃子)
四人囃子のチョイス、小林さんと亀田さんのクリエイティブ魂が感じられました。
まさに和製ピンクフロイド。
その世界に引き込まれましたね。モニターにも曲のイメージに合う映像が映し出されていました。
カッコよかった。
バンドの演奏もすごかった。
小倉さんのギターがうなってました。
スガさんと藤巻くんのコンビいいかも。
ピンクフロイドのアルバム「原子心母」や「狂気」を改めて聴きたくなりました。
当時の僕(リアルタイムではないですけど)には、ハード過ぎて合わず、二三度聴いたくらいでしたけどね。
⑫『氷の世界/藤井フミヤ & スガシカオ』(井上陽水)
MCのケン・マスイさんの曲紹介時点で、「ヨッシャー!」って感じでした。
きましたね。ドンピシャでした。イントロからノリノリでした。
間奏のフミヤさんのハープも決まっていてカッコよかったです。
日本レコード史上初のLP販売100万枚突破の金字塔を打ち立てたアルバムのタイトル曲です。
⑬『帰れない二人/岸谷香り & Chara』(井上陽水)
その金字塔を打ち立てたアルバム「氷の世界」に収録されている楽曲です。
陽水さんと清志郎さんの共作のこの曲。これがポイントですね。
⑭『スローバラード/宮田和弥』(RCサクセション)
清志郎さんになりきってたかのような歌いっぷりでしたね。
それに、拓夫さんのサックスも叫ぶように歌ってましたね。
いい曲です。
少しBank Bandの櫻井さんバージョンが聴きたくなりました。
予定通りRCがきたって感じです。
⑮『雨上がりの夜空に/石井竜也 &藤井フミヤ & 宮田和弥 後半から全員』(RCサクセション)
RCの王道できましたね。
大盛り上りです。
この曲でアーティストが初の全員参加です。ここもポイントです。
てか、RCは王道の2曲でしたね。少し深く読み過ぎました。
⑯『ひこうき雲/Salyu』(荒井由実)
ユーミンも荒井由実時代からまず一曲でしたね。
Salyuバージョンもなかなかでした。
⑰『夢で逢えたら/岸谷香 & 一青 窈』(吉田美奈子)
この曲がありましたね。
この曲もいろいろなアーティストがカバーしている名曲です。
⑱『ビハインド・ザ・マスク/日比谷空想旅団Band』(YMO)
もう一度言いますが、日本のトップミュージシャンのバンドの演奏ですから、間違いないです。
小林さんのシンセがカッコよかったです。
そう!小林さんの歌(ヴォコーダー)もめちゃめちゃカッコよかったです。
YMOをもう一曲くらい聴きたくなりました。
ホントに、ライディーンでも演ってくれないかと思ってました。
⑲『青春の影/森山直太朗』(チューリップ)
こういう曲は直太朗さんに似合いますね。
イントロのあの感じが切ないですね。
⑳『生まれ来る子供たちのために/森山直太朗 & 藤巻亮太』(オフコース)
オフコースの隠れた名曲と言っていいでしょう。(隠れてないかもしれません。)
好きな曲です。いい曲です。
未来は子供たちのためにあると想わせる曲です。
直太朗&亮太バージョンも良かったですよ。
これも、 Bank Bandの櫻井さんバージョンが聴きたくなりました。
㉑『落陽/森山直太朗(cho:一青 窈 & Salyu)』(吉田拓郎)
拓郎さんはどんな曲がくるのかと思ってましたが、この曲でした。
㉒『春夏秋冬/スガシカオ』(泉谷しげる)
言わずとしれた名曲です。
セトリ予想がドンピシャで当たりました。
㉓『ひとつだけ/Chara』(矢野顕子)
矢野さんの代表曲ですね。
アルバム『はじめてのやのあきこ』では忌野清志郎さんと歌っていますね。
櫻井さんもBank Bandでカバーして、ap bank fes '07でも披露していますね。
㉔『夏に恋する女たち/Salyu』(大貫妙子)
Salyuがしっとりと聴かせてくれました。
㉕『わかれうた/一青 窈』 (中島みゆき)
みゆきさんの曲を一青窈さんが歌うっていうことは当たっていましたが、この曲でしたか。
一青窈さんの歌声はみゆきさんの曲に合いますね。
でも、やはり『時代』が聴きたかったですね。
㉖『埠頭を渡る風/岸谷香』(松任谷由実)
再び、ユーミンから選曲です。松任谷由実になってからの一曲を選んだといったところでしょうか。
㉗『SPARKLE/藤井フミヤ』(山下達郎)
達郎さんの数ある楽曲の中で爽快なナンバーのこの曲が選ばれました。
第二部からお酒を飲んで観戦していた僕は、既に3本を飲み干していました。てことで、ここでどうしてもってことでトイレへ。だが、トイレは、後方立ち見のすぐ後ろにあるのでした。トイレの中までフミヤさんの歌声が響いてました。今までで一番贅沢なトイレの時間でした。
㉘『君は天然色/石井竜也』(大滝詠一)
ホント、忘れてました。大滝さんを。この方も日本の音楽史に欠かせない人ですよね。
アルバム『A LONG VACATION』は小林さん曰く名盤中の名盤だそうです。
㉙『アンジェリーナ/スガシカオ & 藤巻亮太』(佐野元春)
佐野さんのデビュー曲。
クライマックスに向けてボルテージも上がり、ノリノリでしたね。
㉚『SOMEDAY/石井竜也 & 藤井フミヤ & 宮田和弥 後半から全員』(佐野元春)
言わずと知れた佐野さんの代表曲。王道できましたね。
アーティストが全員で歌い、盛り上がりました。
㉛『Ya Ya (あの時代を忘れない)/全員』(サザンオールスターズ)
サザンは選曲が難しかったのではないでしょうか?でもまだ、80年代中期までなら少しは悩まなかったのかなと思ったりして。あと、構成上バラード系から選択したのではないかと思います。
アーティスト全員で歌いました。
名残惜しい雰囲気が漂ってましたね。
㉜『ドカドカうるさいR&Rバンド/全員』(RCサクセション)
MCのケン・マスイさんの曲紹介は『Ya Ya』までだったので、 『Ya Ya』 で終わりと思いきや、曲が始まり、一瞬なんの曲が始まるの!?って思ったけど、すぐにわかりました。
締めはRCのこの曲ですか!
結局、この曲のタイトルどおりですよ!僕たちは。と言っているかのようでした。
第二部の中心には〔忌野清志郎〕があったと思われる構成でしたね。陽水さんの2曲目も清志郎さんとの共作曲だし、当然の如く中盤でRCも2曲演奏しましたし、最後もRCの曲。それに演奏終了後に流れたBGMもタイマーズのデイ・ドリーム・ビリーバーでしたしね。
〔忌野清志郎〕の存在は日本の音楽史に偉大な影響を与えたってことを象徴しているように思えました。
実際にそうなんですけどね。
第二部は約2時間くらいだったと思います。
あっという間でした。
終わるのが残念でならない感じでした。
初めてタイムマシンにのりましたね。音楽の・・・
とても快適な旅でした。音楽は国境ばかりではなく、時空も超えるのですね。
アーティストでいうとサザンまでの年代までということのようですね。
小林さんにとってサザンは欠かせないのでどうしても一曲は入れときたかったんじゃないかと思います。
時間があれば、もう一曲くらい演りたかったのではないでしょうか。
全体的に思っていたより王道で代表曲が多かったですね。
事前のセトリ予想で『ゴロワーズを吸ったことがあるかい/かまやつひろし』や『カレーライス/遠藤賢司』は狙い過ぎました。
カバーされるであろうアーティストなどのおおよその予想は当たってましたね。
前にも、この『日比谷野音空想旅団』の開催とあって、僕的にはap bank fes のつもりくらいの気持ちで参戦しましたと言いましたが、apとは違った良さがそこにはありました。最高のひと時を過ごせました。
ホントにホントに、第二弾の開催を切に願います。次に開催となれば、80年代中期からのスタートとなるんでしょうかね。
『日比谷野音空想旅団2 ~そこに素晴らしき音楽があった~』につづく。。。