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教員経験者による「子ども・教育相談・カウンセリング」
~ちいさな保護者会~
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(PCのレイアウト編集です)
本日のブログは
大学生の就職内定を取り巻くたたかい・・・・
今回は、大学4年生の男子学生の、「内定後の決断」についての相談例です。
と言っても、この大学生というのは高校の教え子であり、
彼から久しぶりに連絡(少し話を聞いてほしい・・という連絡)を受けたときは少し驚きました。
が、久しぶりに会った彼の貫禄のあるスーツ姿を見たとき頼もしさを感じました。
彼は高校時代、野球部のキャッチャーとして活躍する爽やかな生徒でした。
将来はメディア関係の職に就きたいと強い希望があり、大学は社会学部に進学しました。
彼の話をまとめると
大学生の就活生の平均エントリー数が約20社、
内定数は平均2.1~2.5社くらいと聞いて、少し驚きました。
「早く内定をもらって自信をつけたい」「内定を増やしたい」
学生の気持ちもよくわかりますが、
自ら就活のために行動に出ないと道は開けない、世の中の厳しさを体験する試練。
2社のエントリーでも希望通りの内定を決める学生、30社以上エントリーしても1社・・・
結果は様々で、
第1志望の会社の内定を目標に
万が一のことを考えて、自分の就活状況によって膨大な数のエントリーをしなければならない現実。
彼は、第1志望のメディア関係の会社から内定がもらえず、第2志望、第5志望の会社から内定をもらったそうです。
第2志望の内定者研修会に参加した際に、
研修を担当した社員から「この仕事は、外から見てるほど甘いものではないんです。
入社してからこんなはずではなかった・・・と退社する大学生が後を絶ちません。皆
さんの中にも当然退社する人が出てくるでしょう。」のような内容の話を何度も聞か
されて不安になってきたというのです。
自分の適性を考えるも、会社の内部は計り知れないもの。
家族を安心させるためにも、ブランド力もあり知名度の高い第2志望の会社で結論を出そうと考えていたけれど
研修担当の社員の言動が、会社の実態を表現しているように思えてならないらしい。
「入社したら頑張ろうと思う学生に話す内容ではない気がして・・・」と彼は言う。
かと言って、第5志望の会社は仕事内容に魅力を感じていたわけではなく、内定辞退を考えていたため、決断できずにいるらしい。
「先のわからない社会情勢で、誰にとっても保証のある人生はない」
「社会人として、どんな環境であっても現場に身をおくことで学ぶべきものがある」
「自分が中心に物事を考えるだけでなく、合わせる努力も必要」
(働きたい職場と働かせてもらえる職場の考え方。求められる人材として働く自信があるか)
「どこの会社でもよいので長男として早く自立し、両親に恩返しをしたい」でした。
入社試験の面接では、どの会社の面接でも「入社してからは、少しでも早く仕事を習得し、勤務に専念したい・・」の意欲的な考えを述べたのに、今いくつかの疑問がわいたり・・・などでどうしたらよいのか。
彼の周辺の学生の中には
・入社試験では知らなかった会社の内情が見えて、就職を迷い始めた
・内定者の研修会で、会社の担当者が会社のマイナス面を強調しているように感じた
・入社試験の面接の雰囲気が悪く、従業員の対応に不信感を抱いた会社によりによって内定が決まってしまった
・社会情勢の変化で、将来性に陰りが見えてきた会社からの内定に戸惑っている
・本人が入社を望んでいたのにも関わらず、両親や知人の反対から志望度が変わり内定辞退をしてしまう
・部活やサークルの先輩、インターン先の先輩などの本人が尊敬している人からのアドバイスで心変わり、内定辞退を考え始めた
・内定をもらっても、承諾書の提出さえ渋っている
色々な学生がいるらしい。
冷静に考えると
・会社の中身は、入社してみないとわからない部分がほとんど。
・100%満足できる就職先を想像して過剰に期待すると、現実とのギャップにより喪失感を持つ可能性もある。
・インターンシップや研修を通して、自分自身が前向きに勤められると感じるものを見つけられないと
長続きできない可能性も出てくる
・会社の選択もそうであるが、まずは仕事の内容が重要。大学等で習得した知識や技術、自分の関心のある仕事内容であるか十分に検討する必要がある
・人生の大きな節目、安定した仕事(収入・勤務条件など)、一生続ける仕事を探すくらいの決断が求められる
・とりあえず・・などと安易な考えは社会人として通用しない。
・会社の担当者は、言葉こそクールに聞こえるけれど「強い信念をもって入社してほしい」気持ちの表現であったかもしれない。人の受け止め方は必ずしも同じではない。
・初めから退社するつもりで就職することに意味はあるのか?
2時間ほど、人に話を聞いてもらうことで
自分の考えも頭の中で少しずつ整理できてきたようで、
彼は胸を張っていい顔をして帰っていきました。
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