*Tokunaka-support
教員経験者による「子ども・教育相談・カウンセリング」
~ちいさな保護者会~
反抗期。子どもから受けた暴言で落ち込むお母さんへ
小さい頃はあんなにかわいかった息子(娘)が・・・・。
中学生や高校生になると母親よりも身長が高くなったり、体格がよくなって・・・
親子で話をする時も 上から見下げられて
親としての威厳も見せられたものではない。
いつも子どものことだけを考えて、こんなに心配しているのに
親の問いかけに返事をしなくなったり、会話が減るだけでなく
しつこく話しかければ「うるせ、ばばあ。黙れ!・・・」
表現できないくらいの暴言を浴びせられる。
「どうして自分がお腹を痛めて産んだ子に、こんなひどいことを言われなければ
ならないの?」とひどく落ち込む母親。
こんな事実をママ友に話せるわけでもなく、「母親に問題がある・・・」と
言われても余計に落ち込みそうで いつももやもやして過ごしている母親。
どんなに腹が立ってもお弁当だけは作らなければいけないし、
こんな親子関係になるとはだれが想像したでしょう。
自分だけが母親として落第点を突き付けられている気がして
何をするにも自信が持てなくなって…
こんな経験のある保護者からの相談は後を絶ちません。
反抗期が短期間から5,6年という長期間まで様々ですが・・・・。
「いったい自分は、息子(娘)にとって何なの???」
顔を合わせれば不愉快な思いをする。そんな親子関係でも同じ屋根の下で
生活をしている。母親だけではなく、父親にも同じように反抗を
他人に同じ言葉を浴びせられたら、もっと不愉快だから
我慢するしかない!・・・と諦める親もいる。
「今だけでしょ!だれでも反抗期があってどこの親も経験するものなのよ。
そのうち落ち着くから心配ないって」こんなママ友の助言は嬉しくもない。
言葉の暴力だけで済む場合もあれば、家庭内暴力で命の危険を感じる事案もある。
子どものはんこうき居ついての相談を受けたとき、親は自分中心に子どもとの関係や
家庭内の状況を報告されることがあるが、回数を重ねていくうちに、親としても
子どもに数々の暴言を吐いている事実もわかってくる。
誰が悪いとか、追及することよりも
事態が一時的な「@反抗期」として、やがて子どもの成長とともに
親の気持ちが理解でき、反省、後悔につながり、
新たな良い親子関係が取り戻せるようになってもらいたい。
子どものはけ口が、社会に向けられ事件に発展することもある。
親が受け止めれば事が済むことでもないが、子どもにとって
一番近い存在だからこそ、
子どもの良いところも知り尽くしている親だからこそ
冷静に考えてほしいと思うところも大きい。
反抗期の子どもへの対応は相談件数が多いが
一般的な解決策と言うより
短期的な解決ではなく、長期戦を覚悟しながらも
愛する子どもにとって「今の経験が成長に必要な過程」でもあることに
少し理解を示すことで、親として救われることもある。
親として自信を無くす必要はなく、母親として毅然とした態度も必要である。
子どもの言動に「火に油を注ぐ」だけは、大人としてぐっとこらえることは
努めていただきたい。
*場合によっては、自分だけで解決しようとしないことも必要であることは忘れないでください。
*Tokunaka-support
教員経験者による「子ども・教育相談・カウンセリング」
~ちいさな保護者会~