ご無沙汰してます | 徳本一善オフィシャルブログ「-ICHIZEN-」by Ameba

ご無沙汰してます

大変ながらく書いていないで申し訳ないです。(誰も待ってねーか笑)

ここに各ブログはかなりコアな感じで書きたいと思ってるブログなので創作意欲といいますか、
書くのに力を使うというかとにかくやる気を出さないと書けないんですよね。

まぁいろいろ頭の中ではかけるだけの材料は結構あるのですが、それを整理するのがまた大変で・・・。

今日書いたらまたご無沙汰になるかもしれませんがよろしくお願いいたします。

さて今日のネタは少し遅いですが、世界選手権の男子マラソンを見ての感想を。

まず、男子マラソンはメダルを取れる可能性は高くなってきたのではないかと思います。

なぜかといえば、私もそうですが、関係者はアテネオリンピックから北京オリンピックのレースの変わりように愕然としました。四年間でここまで飛躍的にハイペースなレースをするようになっこと、
誰も想像していなかったレースをされたショックです。

強烈なハイペースのレースに今後のマラソンの常識が覆され日本の選手は何一つ太刀打ちできなくなるとスピードの重要性をかなり重視しました。

しかしどうでしょう。それ以後のレースは北京オリンピックのようなレースがなされていません。

むしろ多少のレベルアップしたように思えますが、関係者の想像は超えていない範囲のレースのはずです。

私はロンドンオリンピック、そして今回のモスクワ世界選手権を見てある考察をしました。

一つは北京オリンピックのレースでは、アフリカ選手のポテンシャルをまざまざと見せつけられる格好となりましたが、その後日本人でも戦えるレースをするようになったのは、一つはあまり世界大会に比重をおいていないという見方です。

なぜならメジャー化した世界のマラソンはボストン シカゴ ベルリン ロンドン 東京 ニューヨ-クとワールドメジャーズというものにアフリカの選手は重視しているからです。

そしてそのマラソン大会は4月と9月あたりに集中してレースがあります。

そうすると8月にある世界選手権やオリンピックではこのメジャーマラソンの調整にリスクが出てきます。

そうすれば記録よりも勝負に徹するだけで世界大会はよくなるのです。力をできるだけ温存して勝ちにいく方法をアフリカの選手はとっているのが理由です。

要するにタイムも勝負もしなければいけないのがメジャーマラソン
勝負だけいいのが、オリンピックや世界選手権ということです。

この理由だけでも、十分なほど日本人の選手にもチャンスがあるということになりますがやはりポテンシャルが違う以上ラスト5KM以降のハイペースに日本人がつけなければメダルの可能性が低いということも考えられます。

ですので理由としてもう一つ提案します。
今回オリンピックと世界選手権で優勝したキプロティチ選手は、格上の選手相手に堂々の世界大会2連勝ですがベストタイムはさほど速くなくほかのレースでも結構負けています。

アフリカの選手が暑さに弱いみたいなコメントもあるみたいですが、僕からしてみれば「そんなはずねーだろ」と。湿度には多少弱いかもしれませんが、私から言わせれば「アフリカの選手は暑さよりも寒さに弱いんだよ。特に冷たい雨にはね」と答えます。まぁその理由としてはあまり関係ないので省きます)

ではなぜ日本人がメダルを取る可能性と格上の選手に勝ったキプロティチ選手の理由は、私の考え方ですが、答えはペースにあります。

今回のレースでは、格上の選手のポテンシャルの高い選手はこのペースは楽ではないけどきつくもないペースに当てはまると思います。

練習でもおそらくこのぐらいのペースでは軽くこなしているのではないでしょうか。

しかしこのどちらにも当てはまらない中間的なペースははじめのうちは楽に感じていても後半になると体が固まってしまう状態を作ってしまうために2時間4分台で走る選手は軒並み脱落してしまった可能性があるのではないかと思っています。

特に練習ではなく試合になると、自分にあっていないペースは意外に肉体的負荷や心配的負荷はそのペースに対してものすごく効率の悪い負荷がかかっているということです。

ですので、日本人がメダルを取るためにはペースの分析をすることがヒントになるかもと。レースは生き物なのですが、結局は42.195KMを速く走れば良いのでペースに惑わされないことも大事な要素になってくるのではないかと思うのです。

そういう意味では今回中本選手と川内選手の違いは、レースの生き物に飲み込まれた川内選手と自分のペースをある一定で守った中本選手のレースパーターンに明暗が分かれたのかもしれません。

補足ですが、はじめは中間的なペースで楽に走っていると動きがよくなる事があります。そうするとやはりビルドアップしてペースが速くなるんですよね。

そうでないということは、日本人選手はある一定の自分に合うペースで35KMまでいける力とラスト5KMを15分フラットぐらいで押し切れるペースそれ以上のペースで走る事ができれば、メダルに近づけると思います。

ですので、無理にペースの変化につく必要もなく、先頭集団にいなければメダルがとれないという事でもないのかと。

もちろん完璧なレースが一番メダルを取るのにはその力があれば言う事ないですが、身体能力を補うレース戦略を立てる事こそが日本人選手の戦いかたのようなきもします。

皆さんは日本男子マラソンの世界大会でのメダルの可能性をどう思いましたか?

こういう事を考えるのも私の中では楽しみの一つです。笑