彼の背中 | 徳本一善オフィシャルブログ「-ICHIZEN-」by Ameba

彼の背中

ただひたすらに、彼の背中を見てきました。

彼とは馬鹿ばっかりやってきたので尊敬したことはありません。でもずっと憧れています。

陸上を始めた時からずっとそばに彼の背中がありました。


おそらく彼の陸上人生で高校時代が一番楽しかったのではないかと思います。

純粋に彼の笑顔が一番見られたのはこの時だったように思う。


その時から彼にはなぜか目に見えない力があると感じていました。


彼のそばにいる仲間は皆強くなっていきました。

苦しいときも楽しいときも彼を中心として輪ができていました。


素晴らしい成績を残せば残すほど、走れなくなった時、何度も彼は終ったと言われました。

終ったと言われても彼は必ず戻ってきました。


そんな彼の背中を追いながら、私自身も強くなりました。


陸上人生が長くなればなるほど、ともに戦ってきた仲間は減っていきました。

中学からずっと残っているのは、俺だけになってしまったね。


それでも皆、いまでも彼の背中を見続けている思う。


これだけ彼を見ていると、今回のオリンピック、予選で厳しいのは想像できました。



夢の舞台に立つ彼の姿はやはり輝いて見えました。


たぶん皆同じ事を思ったと思います。


今まですごい偉業を残す彼の姿とは別に、ブラウン管では映らない彼の苦痛や苦悩を見てきました。

世界に挑み続けた彼の精神は、彼と関わってきた全ての人が受け継いでいると思います。


彼がオリンピックに挑むことはおそらくないと思います。

それだけ今回に懸けていた思いを知っています。


それでも私は、彼は走り続けるのではないかと思ってしまいます。日の丸をつけて走る場所に何か忘れ物をしてるのでは?と言ってしまいそうです。



陸上を始めた時からずっと今でも彼の背中を追いかけている私の陸上人生は間違っていないと信じています。

最後まで追いかけるよ。


お疲れ様


ケツメイシの「出会いのかけら」を聞きながら書いたので少し詩っぽくなりましたが・・・。笑

多分彼の心境にぴったりな歌だと思います。