翌2018年世代、2019年明けに受験を迎えた塾的には5期生も、同様に受験戦線で苦戦することになります。

 

この「2年連続で受験で結果を出せなかった」影響は、イケイケになっていた私の想像を遥かに凌駕するもので、特に特定の世代からの反響が全く得られないという、開校以来初と言っても良いほどの緊急事態を迎えます。

 

また、創業当時を支えてくれたスタッフも学生である以上は4年を目安に就職=卒業の時を迎えますし、組織的にも過渡期を迎えていました。

 

ここでの処し方ひとつで、塾の命運を左右しかねないことになる・・・遅ればせながら、当時の私もやっと、大きな大きな危機感と緊張感に悩んでいました。

 

そんな時に大きな支えとなってくれたのは、やはり、仲間でした。特に開校から2~3年目の塾が大きく成長している最中に加入し、創業メンバの影響も多分に受けていた世代の中から、「自分たちもインターンとして力になりたい」と申し出てくれる者が複数名登場したのです。

 

その頃には私も“アラフォー”となり、少しずつジェネレーションギャップのようなものも感じる場面が増え、彼らのイマドキな価値観や発想、そして何よりその心意気は心強いものでした。

 

そうして、改めて塾として何を大切にし、何を破壊し創造し直していくべきか、そしてそれをどう訴求していくか、大きく生まれ変わるためのプロジェクトが次々に始動していきます。

 

詳細は割愛しますが、それらは着実に実を結び、苦しい2年を経た塾事業は、より力強さを増してV字回復していくことになります。

 

ある意味では、苦節の時を経たからこそ、あの時代を共に生きたメンバとの絆もより一層深いものになったと思い返されますし、私個人としても、あの経験が一人のビジネスパーソンとしての大きな経験値になったことは確かです。

 

しかし山あり谷あり・・・苦境を脱した塾に更なる試練の時が近づいていました。