きのう、久しぶりに
実家の父に電話をかけました。
父は74才、
ひとり自営で工務店を営んでいます。
パソコンもスマホも使いませんので、
ホームページやSNSでの
宣伝をしたことがありません。
ですが、地域の人に支えられ、
これまでずっと仕事を続けています。
東北に暮らす父は、
2011年の震災を経験し、
その後、町の復興のため
数多く家の修理をしたり新築したりと、
年齢のわりに忙しい日々を送ってきました。
なので74才の今も、
現役で現場で仕事をしています。
幸いにも仕事があるおかげで、
からだは引き締まり、
健康な生活を送っているようです。
ですが震災から9年がたち、
だいぶ人も町も戻ってきたようです。
またちょうどコロナもあり、
春さきからいっきに
仕事がなくなってきたようでした。
「そろそろ、終わりかな」
きのうの電話で、そう話していました。
大手ハウスメーカーのような
雇用の安定はありませんので、
自営業は経済状況によって
収入が厳しくなります。
そのため、万が一に備え、
毎月銀行に定期預金を
あずけていたようです。
小さいころから、
自営業の父の大変さや
金銭的な不安定さを
よく目にしてきました。
その思い出があるからでしょうか、
会社員の道を選んで
今に至ります。
どっちがよい、悪いはありません。
ですが、74才まで
仕事を続けているとは
思いませんでした。
だから、娘として
父をこころから尊敬しています。
・死ぬまで続けられるような仕事を持っているだろうか?
・はたして、老後もお金をいただけるような
仕事をしているだろうか?
きっと父はこれからも
仕事を続けていくことでしょう。
自分もそんな人生を送りたいと思えた、
父との電話でした。
電話では
「尊敬している」ことは
恥ずかしくて伝えられませんでしたが、
自分の生き方を父に見せることが
最大の親孝行なのかもしれません。
親には長生きしてほしいものですね。
では、また!