「はっても黒豆」という言葉を、ご存知だろうか?
私は、さっき知った。
さっきヤフコメをみていると、「はっても黒豆」という言葉があった。
私は、故事成語とか、ことわざには詳しい方だと自認している。
この私でも知らないことわざに出会うのは、あまりない体験だ。
何だろうと思って、すぐ検索した。
どうやら、次のような意味のことわざらしい。
畳の上に黒い粒が落ちている。
ある人は、それが黒豆だと言った。
別の人は、虫だと言った。
双方、譲らない。
その内、その粒が動き出して畳を這って移動した。
しかし、黒豆だと言っていた人は、それをみても、黒豆だと言い張った。
このように、自分の考えが正しいと主張し、間違いであることが明らかになっても、自分の間違いを決して認めない人を形容して、「はっても黒豆」と言うのだそうだ。
おもしろい言葉だなと思った。
世の中には、自分の間違いを決して認めない人が多い。
自分が正しいという感情は、各個人の根源的な感情だ。
その証拠に、認知症になった人でも、自分が正しいという感情を強固に持っている。理性よりも、本能に近い感情だろう。
見栄や意地もある。意固地になって、自分が正しいと主張する。
場合によっては、相手が呆れて、関わりたくないから、「たしかに黒豆だ」と認めることもあるだろう。
すると、成功体験になる。
余計、「はっても黒豆」な人となる。
最初、尺取虫や芋虫のような虫をイメージしたけど、ダンゴ虫かもしれない。
黒い丸になるし、黒豆と見間違えることもあるかもしれない。
「這っても黒豆」。ユーモアがあって、面白い言葉だと思う。非常に気に入った。