父親は二男なのだが本家が仏壇を買い換えると同時に、
古い仏壇を譲り受け洗濯してお祀りした。
娘達二人は嫁ぎ、
残った息子も三十過ぎでようやく結婚が決まった時、
一番上の娘が嫁いだ処の仏壇を買い換える話を聞き、
古くなった仏壇を納め、
仏壇を譲り受け洗濯してお祀りをしたが、
それからすぐに妻が亡くなり、
息子夫婦には子供が出来ない。
父親は
「こんなに真剣に先祖供養をしているのに…………」
これは選んでないことを選んでいる。
それは本家と分家との交流が供養と同じ。
それを本家と同じ意識を持つことが争いの元になるから。
二男にとって誰の魂や命が我が子に授かり、
我が子の子供たち(孫)は誰の魂や命が里帰りしてくるかを悟れば、このようなことにはならない。
だが分家でも仏壇を祀っている家が多い。
それが今の宗教の教えだから。
昔はお宮参りやお寺参りが主流だったが、今の宗教は先祖供養や墓参りを教えている。
何度も何度もくどいように陰祀りのことを書いてきたが、少しでもいいから理解してもらいたい。