№50天地人とは
二女婿の出しゃばりで罪のない自分の母親に


まわりまわって禍が降りかかる。


ある二女婿(長男)は妻の実家の近くに住み


親孝行をしているが、それが罪だと思わない。



二女婿は怒りに怒って妻の弟嫁(長男嫁)を


「出来の悪い嫁だ」と言って追い出してしまった。



その直後に自分の母親が脳溢血で倒れ


救急車で運ばれたと弟から連絡があり、


すぐに駆けつけた。


一命ととりとめたが意識が戻らない。



これは命は一つだと言うことを物語る。


二女婿と長男嫁は同じ魂。


二女婿は長男だから母親と同じ魂。


と言うことは母親と妻の弟嫁と同じ魂。


これが魂の原理である。



魂は一つでは相手の存在が分からないから


二つになった。


二つが四つに、四つが八つに増えているが


たったの二つだけ。



人間はみずからが悟りを開くに、丁度いい方法を


神と約束して人間界に舞い降りた。


それは(前世の母と父)に再会し、


すべてを許しすべてを愛するために……。



だが人間は(好きと嫌い)(気に入ると気に入らない)


(親孝行者と親不孝者)(出来のいいと出来の悪い)


に区別でなく、差別で物事を判断してしまい


神との約束を捨ててしまった。


この意味が分かった二女婿は現世の母を助けるために


「出来の悪い嫁だ」と言った(前世の母)に


会いに行き心から詫びた。


それから母親の様態が一転し快復に向かった。


もっと分かったのは、母親と住んでいた独身の弟嫁の魂は


追い出した妻の弟嫁の魂と同じだと分かったから。


人間界は神の世界と同じ意識になるには


まだ遠い道のりがあるのか………。