(千住本宿 本陣のねこ因り14 /文月)
旅へ出る、 旅行鞄を買ひに行く
千住本宿街道を進む、
途中で四文屋(惣菜屋)でコロッケを たんと買う、
竹ノ塚前で中食で喫したが
四ヶは飽きるし、
前に散策時に盛り盛りとコロッケかぢってゐたら、
雀にかつあげされた、
群れ 代表格の雀が長靴の先にとまり、ひざについととまり 寄って来たので、取られた
見世に着いたが旅行鞄は気乗りがしない、 あげく小物の手提げ鞄を買ってしまった、
合皮だか貝開きに出来ていて 馬鹿にお気に入り為った、靴も買った、
長らく浅草の坂井直三商店で靴を買っていた
長らく浅草の坂井直三商店で靴を買っていた
ウィングチップ等は直し直しで廿年履いている
坂井の旦那は定価どおり受け取らなかった
極々良い品で怖れ入谷の伝法肌の旦那だ
「値札と違うよ」
「いいの」
「それで構わねひのかひ、」
「そうね 」と、
日本橋あたりからえんこ(浅草)の物言いは柔らかい
女ぽいしゃべり方が入る、ルパン三世風の物言いだべぃ、
坂井の旦那は定価どおり受け取らなかった
極々良い品で怖れ入谷の伝法肌の旦那だ
「値札と違うよ」
「いいの」
「それで構わねひのかひ、」
「そうね 」と、
日本橋あたりからえんこ(浅草)の物言いは柔らかい
女ぽいしゃべり方が入る、ルパン三世風の物言いだべぃ、
かわい娘ちゃん ヌフフフッフ 、
ルパンのセリフでかわい娘ちゃんは聞かないよなぁ、ヌフフ、
山ノ手は薩長の田舎武士の言い方が入った
坂井直三商店が閉じて他をあたらなければならなくなっている
手提げと共に見付けた靴は 茶色の革靴
ゴム底をのりで引っ付けた物で無し、
坂井直三商店が閉じて他をあたらなければならなくなっている
手提げと共に見付けた靴は 茶色の革靴
ゴム底をのりで引っ付けた物で無し、
応、縫ってある 積み上げは鋲が売って有る
茶で夏に良し
暫し 考へる…
じわりと 考へる
青く買う
沈と 、 ちっとばかしに落ち込む
茶で夏に良し
暫し 考へる…
じわりと 考へる
青く買う
沈と 、 ちっとばかしに落ち込む
何やら違ふモノばかりだが、買ったので進む
千住大橋を渡る
ここは天道が西に進む夕方に、
見事に万両之景を現すときが暫し有る
たちばな色の西空に富士の御山の姿が現れ候、
江戸は大東京 千代田の御城と御山の都
ありがたひものだ
千住の本宿入口に本宿の碑文と石柱がビルの前 横に立っている、
千住大橋を渡る
ここは天道が西に進む夕方に、
見事に万両之景を現すときが暫し有る
たちばな色の西空に富士の御山の姿が現れ候、
江戸は大東京 千代田の御城と御山の都
ありがたひものだ
千住の本宿入口に本宿の碑文と石柱がビルの前 横に立っている、
今もにぎやかな街道入口だ、其の場所一階は小間物の見世になっておりに
そこに看板ねこが温とゐる、
そこに看板ねこが温とゐる、
日に何度も撫でられて伸びをしてゐる
丁度良く猫箱の中にゐたのでこちらの指の匂ひを嗅いで頂きました
色々 買った
色々 買った
充分に指をば嗅いでもろふたので
帰る、
「くつ お古したて」洛中思案https://ameblo.jp/tokugawawakou/entry-12162214911.html