3月12日
震災の翌日、11時頃常磐線快速の開通報道をうけ、水戸に向かって世田谷の事務所を出発。
昨日おろしたてのコロ付旅行カバンに1.5リットルのペットボトルを5本入れて。
上野駅についたら大行列、常磐線の長い列だった。
衝撃的だったのは、電車が取手駅までしか通ってないということ。
取手から水戸までどうやって帰るか?タクシー?バス?
とりあえず少しでも早く博物館に戻って昨日から泊りで避難客のお世話をしているスタッフと交代してやらねばという思いで飛び乗った。
まあ何とかなるか。
取手についたらまたまた長い列、タクシーをまっている人の列だ。
駅をぐるぐる何周もしている。
バスは無いし、北方面に電車もでていない。
取手から水戸までいったい何キロあるんだろう?
午後2時をまわったころ水戸に向けて新品のコロ付バックを転がしながら軽快に水戸に向かって歩き始めた。
良かったコロ付のカバンで。
水戸まで何キロの標識を探しながら歩いて歩いて。1時間歩いてようやく標識を発見!
水戸まで70キロ弱、朝まで歩いて着くのかな?
不安だった。
小学校の時は毎日4キロの道を通学していて長距離を歩くのは自信があった。
なんだかコロの動きが悪くなってきた。7.5リットルの水が重い。
コロの大きさは半分になっていた。
まったく回らなくなったコロもあり、ほとんどカバンを引きずって歩いていた。
何キロ歩いたか。牛久駅まであるいた。20キロ近くあるいたか。
駄目だカミさん呼ぼう。
道が大渋滞でガソリン注ごうにもガソリンスタンドまでたどり着けない状態。
カバンのコロはまったく動かない。
館長から水戸の非常用の飲料水として預った7.5リットル捨てちゃおうかな。
とにかくカバンが重くてうごけない。
新品だったのに。
歩いて25キロくらいのところで、ようやく車をひろい水戸に戻ったのは21時すぎだった。
脇