さらに、優れた質問について紹介していきます。
相手が悩んでいるとき、本当は自分にポジティブな変化が生じているのに、それに気づくことはなかなかできないのです。
それに気づき、引き出していくことで、大きな変化になります。
相手は自分にも能力があるのだと気づけて、信念や価値観を変化させ、自分の力で問題解決していくことができるようになります。
以下は、初めての質問ではなく、前回はたらきかけたことに対して、その後どうなったか?についてを訊いていきます。
1.小さないいこと探し
「最近、どんないいことがありましたか?」
「どんな気づきがありましたか?」
「小さなことでも構いません。気持ちの変化、考え方の変化、周りの人からの反応の変化など、些細なことでも構いません」
このように訊いていきましょう。
そして、何か回答が得られたら、
「それはすごい!何をしたらそうなったんです?」と小さな変化の変化点を訊き出していきましょう。
「それはすごいですね。ではこの調子でいきましょう」と、この課題を継続してもらいます。
その方自身の変化だけではなく、その方の周囲の人との関係性について、どんな変化があったかを訊いていくことが重要です。
2.点数の質問
「前回の点数と比べて、今は何点ですか?」
「さらに10点上がるとしたら、何が変わっていますか?」
「その時のあなたは、今とは違うどんなことをしているのでしょうか?」
この、10点上がったときのあなたの行動を、次の行動課題にします。
こうして、少しずつ、小さな成功体験を積み重ねて、変化を大きなものにしていきましょう。
3.良くならなかったり、悪くなったらする質問
「何か別のことを始めたりしましたか?」
「何か気になることが起きたりしました?」
「それをすることをやめることはできますか?」
「それが起きるのを避けるために、何ができるでしょうか?」
せめて、嫌だと思うことはしないよう、うながします。
以前の行動課題が、まったくうまくいかないようなら、その行動課題はいったんやめましょう。
再度、「プラチナ・クエスチョン」をして、新たな行動課題を設定してみましょう。
そして、改めて「自分自身で小さな行動を起こすことで、良くなる」ことを認識してもらいましょう。
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