• 私は1月3日、三重県四日市市の文化施設、そらんぽ四日市に所在する四日市市立博物館の4階の特別展示室で、前日の1月2日から3月3日まで開催されている開館30周年記念特別企画展「昭和のくらし 昭和の一隅(いちぐう)」を見に行きました。同博物館では、毎年この時期に「昭和のくらし」シリーズの企画展が行われており、私も毎年見に行っていますが、今回は「昭和の一隅」をテーマとして、ペーパーアーティスト・太田隆司氏の昭和の風景をモチーフにしたペーパーアートが展示されました。

    この企画展は、高度経済成長期の昭和30年代と、電気・ガス・水道が家庭に普及していなかった昭和初期にスポットを当て、懐かしい昭和の各種展示で、AIの発達で劇的に変化した現代と対比して、いまのくらしを見つめなおしていただこうというものです。観覧者は冬休み期間中とあって、親子連れが多く見かけられました。

    今回の展示も前回と同様、会場の入り口を抜けたすぐ後に、今回の目玉である太田隆司氏のたくさんのペーパーアートが、さらに進むと懐かしい昭和の道具や街角や空間の再現、、昭和の道具の体験コーナー、そして四日市の昭和の鉄道(三岐鉄道三岐線や四日市あすなろう鉄道の前身の三重交通内部・八王子線など)に関する展示などがありました。

    展示されていたペーパーアート作品は、細部まで精密に表現された紙製のパーツが丁寧に配置されており、立体感を観じさせるほどの見応えがありましたね。まるで昭和のあの頃にタイムスリップしたような感覚です。

    作品の中には、現存最古の可動式橋である四日市港末広橋梁のペーパーアートがありましたが、太田氏がこの展覧会のために、わざわざ四日市まで出向いて末広橋梁を撮影し、撮ってきた写真をモチーフにして製作したそうです。

    このイベントの観覧料は一般500円、高大生300円、中学生以下無料となっています。なお、博物館2階と3階の常設展の展示室の観覧は年齢に関係なく無料です。その他開館時間や休館日、交通アクセスなどの詳細については、そらんぽ四日市のホームページ(「そらんぽ四日市」で検索)をご覧下さい。

    ※写真は1枚目が四日市市立博物館・プラネタリウムがあるそらんぽ四日市、2枚目が催し物の案内、3枚目が会場の入り口、4枚目が特別展示室の風景、5枚目が太田隆司氏による四日市港末広橋梁のペーパーアート、6枚目が東京下町のペーパーアート、7枚目が大阪ミナミのペーパーアート、8枚目が広島の原爆ドームとその周辺の街並みのペーパーアート、 9枚目が太田氏が作品製作に使っている道具、10枚目が体験コーナーにあった35mmフィルム一眼レフカメラのニコンNew FM2です。