8月19日 晴れ
本日は登山最終日
内蔵助小屋から みくりが池温泉まで下山して
翌日20日 始発で立山駅駐車場下り 高速道で大阪へ
そして 和泉大津港から船で北九州へ帰る
冷え切った 朝 食事前に外に出て
後立山連峰から登る ご来光を見ろう
5時5分 丁度 鹿島槍ヶ岳の脇から 登ってくるようだ
次第に 群青色から青空へと変化してくると
空が焼けてきた
ズームアップして 覗くと 雲が出てきて 真っ赤に燃えてくる
鹿島槍ヶ岳が朝焼けに黒く浮かび上がる
いよいよ ご来光の時間
太陽が稜線から頭をのぞかせる
空は青く輝き 雲はオレンジ色に輝く
綺麗な 一瞬を眺めることが出来た
小屋に戻り 全員で 朝食を楽しむ
美味しい食事を頂いた
昨日 小屋入りした時に 別山の山並みを見て
テンションの下がるメンバーを 励ます
山行タイム
内蔵助小屋 6:30 別山山頂 7:42 北峰 7:55 別山山頂 8:28
剣御前小屋 9:15 剣御前山頂 9:25 剣御前三角点 9:45 9:50
剣御前小屋 10:25 10:30 ライチョウ沢 12:25 12:30
ライチョウ沢橋 12:32 みくりが温泉 13:20
内蔵助小屋を出て 一度 真砂岳山頂手前の縦走路分岐まで登り返す
右方の谷には 未だ雪渓が残っている
前方に別山の尾根が広がり 剣御前までの峰々が伸びている
一度鞍部まで下り 登り返すのだが メンバーの目には
左方に伸びる登山道が目に入り
「あの道はどこへ行くのですか?」と聞いてくる
「あの道は御前小屋手前に行く巻道で別山には行けません」と
説明 すると 残念そうに 眺めていた (笑)
山慣れしてくると 大した登りではないのだが やはり心配そうだ
途中 一度休憩して 急登を上り返すと360度の大展望
別山山頂 到着だ
山頂の祠の前で ザックをデポする
青空の下 記念写真を撮って メンバーに話す
「ここから 別山北峰へ行きます 片道15分くらいで
剣岳の鋭鋒が見られます」
「さあ 出発しましょう」 と発声して 北へ伸びる 登山道を進む
眼下には 剣沢が在る
富山県警山岳警備隊の宿舎やテント場・剣小屋等が はっきりと見え
その奥に 登山者の憧れ 剣岳 と 剣山荘脇から延びる
登山道も 白く はっきりと浮かび上がって 見れる
剣岳の雄姿に見とれながら 北峰山頂に到着
しばし 展望を楽しみ 引き返す
途中 雪渓が残っている場所で 記念写真を撮る
この周りだけは 雪渓のお陰か 花の開花時期が少し遅れて
高山植物は 未だ 残っている
チングルマも 元気そのもの
ツガザクラだろうか 小さな花を付けて我等を楽しめさせてくれる
別山本峰 山頂まで戻り ザックを担ぎ 御前小屋へと尾根を下って行く
小さなピークを何度となく越えて 御前小屋に到着
メンバーも 少し疲れた様子なので ここで大休止
名物の 「ぜんざい」でも 食べて休憩しておいてください
と言い残し 希望者だけで 前の山「剣御前岳」に上る
急登なれど 10分ほどで登れるので すぐに戻るつもりだった
岩峯の上で 記念写真を撮ると 三角点は奥の方にあるとのこと
少し物足りないので 三角点まで行くことにした
岩塊の右奥から 岩場を下り 奥へ進む
剣岳が目の前に現れる
山頂部の岩塊を下りきると 左方に切れ落ちた渓
登山道を 恐る恐る 通り過ぎる
渓の傍を通りすぎると バイケイソウやフウロのお花畑が広がる
その奥に ひと際鋭い岩峰があるので 登り挙がる
剣御前の三角点 タッチ (笑)
帰途の途中前方には つい先程まで居たばかりの
別山の尾根が広がっていた
剣岳八峰の脇に 鹿島槍や白馬などの峰々が繋がって見える
登山道を忠実に辿り 剣御前の岩峰まで戻ると
下りの時の岩場が厳しかったはずだ
目の前には 北側から見る 剣御前岳の鋭鋒
剣御前岳の山頂に登り返し 一気に御前小屋まで下る
メンバーの話によるとぜんざいは冬場だけのメニューらしい
メンバーと合流してすぐに 下山開始
もう 急坂を一気に下るだけだ
下る途中で 空を見上げると 青空に 彩雲が浮かんでいた
「あの雲は 仏様が乗って来て 皆さんを天国に連れて行ってくれるのだ」
と 解ったような 解らない様な話をしながら下って行く
立山には もう直ぐ秋の気配が訪れて来ている様だ
ナナカマドの樹に もう 真っ赤な実が付いている
下方には 今夜の宿 「みくりが池温泉」や地獄谷の煙が見える
急坂を下りきると ライチョウ沢
川の手前に湧水場所がある
数分間休憩 そして 山行開始
称名川に掛った橋を渡り 雷鳥沢キャンプ場を抜け宿を目指す
硫黄谷山荘手前で 大休止
この先の宿の付近では風向きにより
硫酸ガスが流れて通行止めになる時があるので
一気に通過しますと 説明
山荘前に登りあがると 丁度風向きも良く 通り抜けることが出来た
宿について 宿泊手続きを終え 部屋に荷物を置く
未だ 夕食にはずいぶん早いので希望者だけで
「みくりが池」付近の散策の出かける
みくりが池前で 記念写真を撮ろう
池の傍を抜け 階段を登りあがり 振り返ると
手続きを終えたばかりの今夜の宿 「みくりが温泉」が見える
池の周りを一周して 宿に戻ろうと 周回散歩の開始
池の上部まで登りあがると 「ワレモコウ」の群生地
そして 池の周りの雪の性で チングルマが未だ沢山咲いていた
ミヤマリンドウだろうか 綺麗なリンドウが群生
そして ミドリが池まで来ると 逆さ立山
湖面に立山の雄姿が映っている
宿まで戻っても未だ 夕食には早い
喫茶部で 禁止していた炭酸系のドリンク解禁(笑)
早速 生ビール解禁だ 万歳!
もう山登りは 無い
ほほえみの浮かぶメンバー
手元のピッチャーもすぐに無くなる
ビールを楽しんでいると やがて 夕食の時間がやって来た
部屋に戻り 食堂へ向かう
小屋食ばかりだったので 今夜の食事が とても 豪勢に見える
立山登山を終え 銘々が「天候も晴れて 景色も素晴らしい」と
山談議に花が咲く
夕食後 テラスに出ると 丁度夕暮れ時
富山湾に夕日が傾き 雲海に上に日が沈む
すると 突然 光の輪 光輪が出てきた
そして 静かに 雲海の下にお日様が入って行く
もう直ぐ 空が燃えてくる と思い カメラを構えていると
突然 カメラが鳴り出した
「ピィ ピィ ピッツ! カメラの電池が無くなりました」とアナウンス
ガクン! 慌てて 電池を取り換えるが なかなか入れ替えが出来ない
そして やっと電池を入れ替えると そこには 日没後の景色が広がる
(泣き)
上の写真が 断末魔の直前の写真だよ
今夜は 大きな一部屋の貸し切り 登山装備はもう必要ない
荷物を整理して 入浴
やはり 入浴時間をズラして 正解
宿入り直後の昼間は登山者の立ち寄り入浴者が多く
満員だったが 食後は 泊り客だけなので 貸し切り状態
温泉と登山の疲れと満腹 すぐに眠りに就いた
一夜明けて ビュッフェスタイルの朝食を済まし 7:20分 宿を出る
湧水前で 最後の写真を撮って 始発のバスに乗り込む
始発バスに乗り込もうとしたら メンバーの数が多く
余席の数と合わなく 我ら12名は 臨時バスで10分後に乗り込んだ
高原バスは 上りの時のように 称名の滝前で 一時停車
写真を撮る時間を呉れる
立山大杉の前でも 一時停車
美女平で ケーブルカーに乗り換え
しかし ここで大失敗
なんと バスに乗り込むときに 使った往復乗車券が無い
慌てて ウエストポーチを探すが 先程迄あったはずの券が無い
ケーブルの発車が迫る
もう 諦めて 新たな下山用切符を購入しようと 切符売場へ向かう
だが チケット売り場は長蛇の列
その内 ケーブルは私を残し 我等のメンバー11名とともに出発する
駅の乗り場先頭で佇む TOKUCHANの姿だけが そこには在った
次のケーブルは20分後 皆さんに大迷惑を掛けてしまった
もう することが無いので 誰もいない駅で ポーチの中身を全部出して
必死にチケットを探す
すると あんなに探したのに ポーチの中から出てきた (笑うしかない)
一安心して メンバーに携帯で連絡を取る
だが出ない
「20分後に下って来るので 駅の売店でお土産を買いながら待つように」と
言うつもりだが 12名のメンバーは誰も出ない(ガーン)
すると 捨てる神あり 拾う神あり
駅員が近づいてくる そして「折り返し便で降りてください」と言われた
突然のことなので 何の事だか解らないが 兎に角 早めに降りれそうだ
やがて 立山発の臨時便のケーブルが上がって来た
そして わたし一人乗りのケーブルが下って行く
TOKUCHANだけの 貸切のケーブルカーだよ (笑)
駅に着くと 居るはずの メンバーが 誰一人居ない
気を利かして 駐車場まで 既に行って 荷物を積み込んでいると
思い 一人で 駐車場迄行くが 車には誰もいない
私の車に乗って ケーブル駅に戻る
そして 駅に上がって行くと メンバーの一人と遭遇
やっと 懐かしいメンバーと合流出来た
二台の車で 早速乗り込み 取り敢えず
近くのスタンドで燃料を満タンにする
その後 立山ICまで車を走らせ 高速道に乗り込む
梗塞の途中 SAで 昼食を取る
生モノが食べたくなったので マグロ丼ぶり定食を食べる
行くときには 少し渋滞した時もあったが帰路は高速道の渋滞もなく
順調に 泉大津港に着いた
15時30分 定刻に船は出港
早速 食堂で 乾杯と夕食を食べる
安心したのか 表情も明るい
夕食後 船内やデッキに出て散歩 そして お風呂
最近の船は快適 風呂には露天風呂も在る
台風の接近も懸念されたが 最後まで天候に恵まれて
素晴らしい山行が出来た
あくる朝 6時定刻に入港
下船後 の大の車は夫々のメンバーを自宅で下し 自然解散した
長い ブログ 最後までお付き合いくださりありがとうがざいます