※ネタバレ注意


「17歳の瞳に映る世界」という映画を友人と観てきました。

友人と観に行って正解でした。

特別養子縁組の子ども当事者としてみているのが辛いシーンも中にはありました。


さて、他の作品と比べるのはどうかと思いますが、「こうのとりのゆりかご」よりも私は今回観た作品の方が好きでした。


この映画は、登場人物がとても少ないです。

そして、主人公以外の登場人物の情報も、感情の起伏も、その人がどんな人か推察する材料も限りなく削られています。

その結果感動ポルノ要素は全くなく、余計な雑念も浮かんできません。

ただただ主人公の子だけに集中できるので、タイトルの通り、17歳の主人公の瞳から見た世界を経験することができます。


この作品から学べることは多岐にわたります。

全てを書き出すことはできません。


私は最初、主人公のお腹に宿った命の立場としてこの作品を見るか、主人公の立場としてこの作品を見るか途中まで迷っていました。

最終的に、主人公の女の子に感情移入をしてみることにしましたが、正解でした。

考え方や感じ方に誰もが変化を感じるはずです。


「こうのとりのゆりかご」とは違った結末を迎えたこの作品の最後を、私は不思議と肯定的な気持ちで見ていました。


本当に書きたい感想は書き出すとキリがないので書きません。

ぜひ多くの人に見て欲しい作品です。

主人公の表情、声音、仕草、目線、全てに神経を尖らせて、全力で主人公に感情移入して観てください。


最後に、この作品を、17歳の子どもたち(特に男の子たち)が観たらどんな感想を持つのかとても興味があります。数年後、そんなワークショップが日本のどこかであればなと思います。(むしろ自分でやりたいくらい)


良い作品だったなと思います。