昨日、あるフォロワーさんのツイートで、実母さんの名前で書かれた母子手帳を役所からもらった新しい母子手帳に手書きで書き写したという話をみました。

私は高校二年生の時に真実告知をされて以降、家では「特別養子縁組」が禁句のような空気だったので、養親にいろいろなことを聞くことができませんでした。
(今でもですが)

そんな中、母子手帳には何と書いてあるのだろうと思い、こっそりと戸棚から取り出したことがあります。
今までに感じてきた母子手帳の不思議な点をいくつか挙げます。

・母子手帳の表紙に書いてある名前が修正テープの上に書かれている

・冊子の、表紙裏表紙の紙と内容が書かれた紙が別の冊子のものの可能性がある(セロテープで止められていた)

・生まれた直後~2歳は乳児院にいたはずなのに、母乳で育ったと記載されている

・生まれた直後~2歳は乳児院にいたはずなのに、その期間の筆跡が養母の筆跡

修正テープの部分を電気に透かして縁組前の名前(保護されてから役所の人がつけた名前)を知ったのが私が出自をたどった第一歩でした。

その後、母子手帳の他の謎は謎のまま、真相は養母のみぞ知る状態でした。

今更養母の心を抉ってまで真相を問い詰める気にはなれないので、ふとしたきっかけでなんとなく当時の状況と、養母が何をしたかが分かってよかったです。

ただ、前にも書きましたが、養親さんがたとえ子供を思ってだとしても、子供の過去を嘘で固めるのはよくありません。

情報の改ざんや思い出の捏造は子供のためになるとは限りません。
もちろんすべての養子が嫌がるとも限りませんが、子供たちには養親さんのもとに来る前の人生があります。
たとえそれが数日だろうと数年だろうと、良いことだろうと悪いことだろうと、子供たちが養親さんのもとに来るまでの人生は子どもたちだけのものです。


それを忘れるも、思い出にして大切にするのも子供たち次第です。

この記事を読んで、逆に、「そんな方法で母子手帳も改ざんできるのか!」と思ってしまう人がいるかもしれません。

絶対にやめてください。
子供の過去を勝手に養親が想像する「良かれ」に作り変えないでください。

将来の子供との信頼関係にかかわります。