この活動をしていると、ありがたいことにたくさんの養親さんと知り合い、お話しする機会に恵まれます。

私が設立した当事者団体に期待してくださっている方々も中にはいらっしゃいます。

前に記事にした通り、現時点で20歳以上の特別養子当事者の中には、自分が特別養子だと知らない人も、知ってはいても他人に言ってはいけないと言われたそだった人たちが一定数います。

そのため、団体設立後に一気に当事者たちが集まれるとは思っていません。
とても長い道のりです。

だからこそ、今、そしてこれから、縁組成立したばかりの子供たちに対してのケアは私の人生をかけた挑戦になると思っています。

彼らは、大きな変化の中で成長していきます。
「真実告知は小さいころからやりましょう」というのが主流になり、
特別養子縁組の年齢上限が引き上げになり、
政府が縁組件数を増やすと豪語したことで様々な民間のあっせん団体が乱立しています。

その変化の結果が良いものか悪いものかは今は誰も分かりません。
だからこそ、こんな変化の中でする子育てに迷う養親さん、家族関係に迷う特別養子がきっと今まで以上に出てきます。

だからこそ、そういった人たちの助けに慣れればと思います。

そんな話をしていた時、ある養親さんが
「うちの子がみそぎさんくらいになって相談したいってなったときにはもうみそぎさんもおっさんだね(笑))」
と言いました。

すっかり頭から抜け落ちていました。
私も歳を取るという事実を。

団体を存続させることはなかなかに難しいことですが、ちゃんと存続して、私のビジョンや団体の尽力の結果が出るころ私はもう「おっさん」です。

若者はその時おっさんに話しかけてくれるのかな。
団体を手伝ってくれているその時の同年代同士仲良くやって、おじさんは仲間はずれかなぁ
なんて思いながら、将来に思いを馳せます。

人生をかけた長期的挑戦。
それほどに、これから縁組していく子供たちの幸せを願っています。