今年の4/4にひっそりと特別養子縁組の当事者団体を立ち上げました。

本当はひっそりとするつもりではなく、いろんな場所での講演機会でアナウンスをしたり、団体設立記念イベントを開催したりするつもりでいました。

が、残念ながらコロナウイルスの影響でイベント開催の見通しが立たず、企画も困難になっています。

「Origin」は当事者団体ですが、当事者が集まる活動以外もやっていきます。
当事者の声を集めたり、当事者のケアをしたり、当事者同士繋がる場を作ったり、出自をたどるお手伝いをすることはもちろん、養親さんたちへの発信活動は続けていきます。

私が昨年から個人でやってきたイベントのようなことも今後団体で実施していきます。

確かに「当事者団体」の領域を超えていますが、これには特別養子縁組という制度の特色上必要なのです。

現時点で、当団体に本人の意思でコンタクトが取れるくらいの年齢の特別養子には「自分が特別養子であることを知らされていないケース」「知っているが誰にも言ってはいけないと養親さんから念押しされているケース」が多く存在します。

真実告知の重要性が少しずつ浸透しつつありますがこれはまだ最近になってからなのです。

残念ながら、真実告知がなかなかなされてこなかったことが大きく起因しています。

ですから、私たちは当事者が当事者団体に繋がって同じ境遇の仲間たちと繋がれるようにするにはどうしたらよいか考えました。

養親さんたちをケアし、適切な真実告知ができる養育家庭を増やし、特別養子にとって仲間ができることの意味を事前に知ってもらおうと思いました。

ですから、今まさに子育てをしている養親さんたちも活動の中で視野に入れました。
その家庭で育った子供たちが困ったときに(養親さんの力不足という意味ではない)、養親さんが信頼する「Origin」がすぐに手を差し伸べられるように。

ここから数回、「Origin」についての記事をUPしていこうかと思っています。

私だけでなく、団体も応援していただけると嬉しいです。