先月、高齢の母がやっと退院しました。
今回も、長期7ヶ月の退院でした。
とはいえ、本当にこの日を迎えることができて奇跡のこととしか思えません。
1月〜2月が一番「どん底」で、集中治療室に1ヶ月半いました。
先生からも、「延命治療はどうされますか?」って尋ねられました。
よくドラマとかある、あのセリフです。
皆さんは、どう答えますか?
このまま治療を続けても、回復の望みがない身内(親)に対して、
そんな決断を迫られたら?
私は、臆病だったので、
「こういう場合は、延命治療はお断りするのが普通なのかもしれません。
でも、私にはまだ母と別れる覚悟ができてません。
私のただのワガママですが、延命治療をお願いしたいです。
本人は嫌がるかもしれませんが、私は母に生きていて欲しいです。
ごめんなさい。今は、そうとしか言えません」
と、涙ながらに訴え、わがままを押し通しました。
一応、家に持ち帰り、家族会議もしました。
家族も、「延命治療に賛成してくれました」
本当に今思い出すと、あの時期はどん底だったと思います。
集中治療室から出たのも、「手術は、高齢なので身体が保たない」という理由。
それからも、余談を許さない、長い長い道のりでした。
退院を期待しても良いのですか?
「できたとしても、早くて半年とか一年の類です」
「状態が急変しても、手術はできません」
少しの期待と、大きな不安の
長い投薬治療の道のり。
ボツボツ、
ゆっくり、
でも、地道に
コツコツ。
少しずつ、少しずつ数値を上げて、良くなって来ました。
切れそうな糸を、ずっと手繰り寄せて退院することが出来ました。
菌に、打ち勝つことが出来たのです。
先生も、「奇跡としか言えない」と驚いていました。
母は今までも、何度も三途の川の様子を見に行って生還して来ました。
母の強さに、今でも学ばせてもらっています。
人間は、強い。
今回の一件で、
改めて、人の強さを感じました。
人間は、強い。
大丈夫、乗り越えられる。
仮に、あなたが無理だと思っても、
私は無理だと思わない。