着付師 二代目徳三郎の「楽しければ全て良し」なブログ-京都きものパスポート

京都には着物特典 が無数にあります。

実際に、京都を着物で散策すると、様々な着物特典を受けられることを知っていますか?


京都和装振興財団が毎年発行する無料冊子、「京都着物パスポート」が一番親切に着物特典について記載されているでしょう。 昨年で創刊10周年になり、今ではかなりの知名度が位置づけられたようです。 着崩れしたときに場所を貸してくれるお店の紹介や、着物着用者だけの特典だけでなく着物を着ていったら絶対面白いっと思わせるようなイベント情報などがギュギュッっと凝縮されているんです。


京都に行ったら着物。っていう気持ちもいいんですが、京都に行くから着物を準備しておこうなんてキモチになってくれたら、もっと嬉しいんですけどね。


昨年人気だった特典の一つを紹介。


三十三間堂横のホテル・ハイアットリージャンシー京都は、超太っ腹でした。

ランチかディナーいずれかで、2人以上の予約で着物で来店すると、ナント1人分無料。

この企画で、通常よりも数倍の集客があったようです。 海老で鯛を釣る訳じゃないですが、多少の損は、その後何十倍になって得として帰ってくるって発想なんでしょう。 確かに、このホテルのイメージアップにまた、着物に対するいい心意気を感じます。 また、着物でフレンチ・・・とかカッコいいですよね。 着物でちょっといい場所で食事。 そんな場所に着物姿の自分がいる。 なんてそんなことを考えていたら、ワクワクしませんか。 


確かにこういう京都で着物特典ってモノは非常に、この業界にとってありがたいです。 この特典がお得やから着物を着ていこうっていう発想でもかまわないと思います。 または着物着ていたら、偶然こんな特典にありつけた。 これでもいいと思います。 まさに、卵が先か、鶏が先かの矛盾論になりそうですが、着物を着ていたらこんないいことがあった。って、その感覚が少しでも多くの方に伝われば、この京都の着物特典作戦は大成功なのだと思います。 そうなんです、「お得感」ってモノが非常にリンクしてくるんですね。


他に、京都の着物特典として、お寺の拝観料。 着物特典として、拝観料が50円引き。

これは、ちょっとショボイですよね。 だったら、いっそのこと、着物着用者は無料くらいしてもいいんじゃないかな。 ただでさえ、観光スポットとして京都は成り立っているんだから、着物姿の人くらい無料にしても痛くも痒くもないのに、ここんとこはセコイ感じがしてしまいます。 ここは、イメージアップのために拝観料無料にしてみたらどうでしょう? 


京都のタクシー会社も、この着物特典に賛同しているところもあります。

例えば、MKタクシー。 着物着用で乗車すると、料金が10%OFF。 これは嬉しいですよね。 グループで乗っても、その中の1人が着物着用していたら、10%OFFですよ。 もちろん、浴衣でもOK。 まさに、京都ならではの着物特典って感じがします。


ここで紹介した着物特典は極一部。 中には、もっとお得な、もっとリーズナブルな情報もあることでしょう。


確かに、この業界はこの着物特典にばかり頼っていたらだめなのですが、あくまでも着物発展のための活性剤として長く続いていってほしいものです。